警備室内で出入管理をしている夕方の時間に、従業員の車が何台も帰って行くのを眺めていました。従業員は警備室で受付はしないので行き帰りは基本的にスルーです。その車を何台も眺めていると警備室に近づいてきた1台の車から何やら変な音が・・外に出てドライバーの女性を見るとその方も異音に気づいていたのか警備室横に車両を止めました。
警備員が車の異変に気づけるか
ここの現場の警備室での出入管理は室内から座哨での勤務です。
窓を隔ててさらに椅子に座っているので、受付の業務をする時には椅子から降りて窓の前に立つ必要があります。
今は冬の寒い時期なので、時間帯によっては窓も閉めている場合があるのです。
昨日は天気は良かったのですが風の強い1日でした。
風向きも悪く窓を開けていると冷たい強い風が入り込んでくるので、来客の少ない時間は窓も閉めていたのです。
丁度私が出入管理をしている時間帯は来客も少なく、風もまだ強く吹いている時間であった為窓も閉めていました。
窓を閉めてしまうと外の音があまりよく聞こえないので、窓を閉めた状態での出入管理は外への注意が特に必要になります。
チョットでもよそ事を始めると、気づいたら目の前に人が立っている・・なんて事も。
そんな状態にならない様に注意して外を見ていたら遠くの方から
「キィーキィー・・」という様な何かこする音が近づいてきました。
ウチの隊員の中には窓を閉めて出入管理をしているのに、外への関心の少ない人がいます。
何かよそ事をしていて、目の前に来た来客に気が付かないなんて事も・・。
今回の外の異音もそんな隊員であったら気が付かなかったかもしれません。
大事故に繋がるのを防ぐ事が出来るか
直ぐに外に出て、車の様子を見ようとしました。
ドライバーもさすがに気付いていたようで、警備室前に車を止めます。
車を止めると音も止むので、原因が分かりません。
このままでは自宅に着く前に途中で故障して事故でも起こしてしまうかもしれません。
とりあえず、その場所では往来の妨げになってしまうので、安全な場所まで誘導します。
その後、従業員の女性はディーラーへ電話をして症状を伝えつつこれからどうするか聞いていました。
暫くして、自走しても大丈夫そうですがこのままディーラー迄車を持って行くことになったようです。
とりあえずは走れそうですが、普段聞きなれない音であったので心配しました。
自走も出来るそうなので、このまま行動に出ても問題なさそうですが彼女の心配の支えになれた様で何よりでした。
もし私以外の隊員で音にも関心を示さず、放置されたらその従業員の方はさぞ不安であった事でしょう。
隊員によってはその場合もあり得そうで、このタイミングで自分が出入管理をしていてよかったと思います。
異常があったのに警備員さんは気にも留めてくれなかった・・なんて事になったら問題ですからね。
その後の結果がどうなったのか気になる
その後今朝、その車の方は出勤されたかどうかの確認は警備室からでは出来ませんでした。
原因が何であったのか個人的にも気になる所です。
どうしたらあのような音が出るのか、すぐに修理できたのか・・
明日で週末になってしまうので暫くご本人にもお会いする事は出来ませんが、大したことが無いと良いですね。
警備員として特に何も役に立つことはありませんでしたが、介入する事で本人としては不安が和らぐことも出来たであろう、そういう意味では役に立てたのではないでしょうか・・。