警備員として一緒に働いてきた人の中には、とんでもない行動をする隊員さんがおり「この人今までよく社会人としてやって来れたよな」と思わされる人が少なくありません。これは若い警備員さんも高齢の警備員さんも同じであり、逆に高齢であるほど、どの様にして長年生きてきてきたのだろう・・と興味が沸いたりするのです。
警備員はポンコツな人が多い?
警備業界にはポンコツな人が多い?個人的にはそんなイメージを持っています。
自分が警備員になる前は、社会的にもあまり地位の高くない仕事だな、というイメージはあったものの、ポンコツな人が多いという印象はありませんでした。
しかし、自分が警備員となり周りの警備員さんを見ていると、社会的にみて比較的ポンコツと言われる様な立ち位置の人が多いな、と感じたのです。
まあ、ポンコツという人の基準も人から見るとハッキリしているわけではないのですがね。
どこの現場へ行っても程度の差はあれ、ポンコツ警備員さんはいました。
そのポンコツ警備員さんも特に年齢は関係なく、若い人から高齢の人まで幅広く存在していたのです。
そんな中、比較的歳を取っている高齢のポンコツ警備員さんを見て思ったのですが、彼らは60年以上も普通の社会人として生活してきていたのでしょうが、あのポンコツ具合で良くここまでこれたな、と思ったものです。
高齢であるほど疑問と興味がわく
高齢の警備員さんでポンコツな人を見た時、彼らは今までどの様な人生を歩んできたのだろう、という疑問がわきました。
仕事をしていて何度も同じミスをしたり、仕事で必要な備品を度々忘れて来たり、人の話を聞いていないのか、説明をしても理解できていなかったり、挙げたらキリがありません。
会話をしても返答のキャッチボールも間が悪かったり、とんでもない返答だったりと会話すらまともに出来なかったりします。
更に人によっては、その歳にもかかわらず社会人としての常識が無く
「よく今まで生きて来れたな・・」
と驚愕する様な人もいました。
まあ、ある意味今までかなり窮屈で不器用な人生を送ってきたのかもしれませんね。
その様な人が警備員として勤務していても、やはり同じようにミスをしたりして同僚の警備員から煙たがられてしまったりするのです。
警備員になっても肩身の狭い思いは変わらないようです。
しかし、他の業界と比べて警備業界にはその似た様な人が周りを探せばいたりするので、他の企業よりはまだ居心地は良いのかもしれません。
それでも同僚として見捨てない
警備員として勤務してきて、周りにポンコツ警備員さんが何人も居ると、それと似た様な人は安心するかもしれません。
職場で自分一人だけなら居心地は悪くなるかもしれませんが、程度の差はあれ似た様な人が居るので、落ち着くのかもしれませんね。
しかし、他の警備員さんからはあまり良い目で見られないので、理解をしてくれる人が少ない現場では
「アイツは仕事が出来ないダメな奴」
と見られてしまうかもしれません。
まあ、私も初めは似た様な感じで見ていましたが、隊長になって人手が少なく苦労する様になってからは、ポンコツ警備員でもなるべく受け入れる気持ちが多少ですが生まれました。
本人たちは不器用ながらも頑張って仕事をしているので、ただ周りの人と違うからと排除するのではなく、ある程度は見守ってやろう、と。
しかし、本人にその気が無かったり、何度指導しても改善しようという気概が無ければ話は別です。
やる気も無いのに周りの警備員さんに、ただ迷惑を掛けるだけなのであれば早々に営業所へ報告して異動の相談をしています。
基本的に現場で働く以上、やる気がないのであればたとえ優秀でも資格を持っていてもそれはその現場には「必要のない人」なのです。
それはポンコツ警備員さんでも同じです。
確かに初めは周りに迷惑を掛けっぱなしですが、本人がどれだけ挽回しようという姿勢を見せられるか、それは本人にしか出来ない事だからです。