通常、施設警備をしていて日常的にしている巡回は定線巡回です。この他には乱線巡回などがありますがこれらの意味はまた別の機会に説明するとして、警備員なら知っていて当然だと思っていました。しかしここの現場でこれを正しく使い分けて、理解している隊員はもしかしたらいないかもしれません・・。
契約は定線巡回がデフォなはずである
施設警備員が建物の中の巡回をする時、契約で決められた時間に何回巡回する・・となっていますが大抵は定線巡回になっているのではないでしょうか。
世の中にある施設警備の巡回に関する契約を全て知っているわけではないので何とも言えませんが、見回る場所が決められていないのはクライアント側も困るでしょうし、警備会社側も「好きに回って下さい・・」なんて言われても巡回ルートが決まっていない業務の報告なんて意味がありません。
そういう意味では決められたルートで毎日巡回して、日常的に変化が無いものを異常なし・・として報告出来るのです。
それを毎日違うルートで巡回しては、昨日と何がどう違うのかという比較が出来なくなり、何に対して異常がないのか報告できませんよね。
だから契約で決められた巡回は、毎日同じルートで同じ時間に行動して普段との違いが無いか報告しているのです。
その定線巡回を契約として決められているのにもかかわらず、そうとは知らずに自分勝手な順路で巡回したらどうなるでしょうか・・。
時間が経つと自分に都合の良い乱線巡回をしだす
どんな新人の警備員でも、現場に配属された時は先輩警備員に巡回路を教えてもらっているはずです。
その先輩警備員からは余程いい加減な警備員でない限り、正しい巡回路で教えられていると思います。
しかし、その巡回路が契約で定線巡回だ・・という事まで教える警備員は居ないでしょう。
そういった教えられ方をされた新人警備員は、慣れてきた頃になると自分に都合の良い回り方で巡回をしようとします。
そもそも契約で決められた定線巡回の順路は別に効率が良い、という観点では作られていない事が多いです。
当時の担当者がクライアントと協議して、いかに細かく全て見回れるかという点で決められていると思います。
効率も含まれているかもしれませんが、それは二の次だと思います。
それを一人の警備員の勝手な都合で、順路通りに回らなければもう契約も何もあったものではありませんね。
今日も2人の警備員が何気なく巡回の事で話をしている時に巡回路の事で気になる事を言っていたので「ああ、このレベルの人たちでもそういう認識なのか・・」とやや落胆しました。
私は新人の隊員には話す機会があれば巡回路の重要さを話してきたつもりでしたが、特別な事情が無い限りは順路を守らなければいけない・・という所までは徹底して話していなかった為にそうなってしまったのかと反省しています。
新人隊員に悪影響しかない
そういった反省を踏まえて、今まだ指導が間に合う隊員さんには改めて指導していこうと思います。
そして次からの新人さんには、そこまで細かい説明で指導をしなければいけないと思い知らされました。
今いる年数の経った隊員さんたちはそこまで、徹底した指導が出来ていなかったので、このままだとまた新人隊員さんにいい加減な順路でもいい・・という教え方が伝わりそうなので機会があればただしていこうと思います。
古株の年配隊員は私が入った時から、定線巡回にもかかわらず気にもしない認識だったのでその悪習慣が続いてきたのだと思います。
今後、正しい警備業務をする為にも正していける部分は少しづつでも直していきたいですね・・。