警備員という仕事は誠実であるべきと勝手に思っています。どんな仕事でも当然の事ですが、顧客の財産を預かる仕事上、特に人に対して嘘をつく様な事は有ってはいけないと思っています。今まで色々な現場を見て来ましたが、残念ながら警備員で噓をつく者は少なからず存在します。
仕事柄うそつきは居ないと思っていた
警備員という仕事は顧客の財産を管理する仕事もあります。
その際にその人さまの財産を盗んだり、業務上に関する事で嘘をついたりするような事は在ってはいけません。
警備員になってそんな人間は警備業界にはゼロでは無いにしても、ほとんどいないと思っていました。
しかし、今まで警備員として色々な現場で勤務してきましたが、その現場で出会った警備員の中に残念ながら嘘をつく人間は居ました。
盗みを働いて、人をあざけるまでの重大なうそつきは周りには居ませんでしたが、業務上でミスをした事について責任逃れをする為に、明らかにバレるような事でもしらを切る様な警備員は何名かいました。
失敗してしまった事は取り返せないので仕方が無いと思います。
しかし、その失敗を認めず隠し自分のせいではないと嘘をつく事は何の成長にもつながりません。
警備員に限らず仕事上の事でうそをつく行為は、仕事仲間からも信頼されずますます自分の立場を危うくするものだと思います。
警備員の仕事を始めて、過去に経験してきた仕事よりもそういった人間をよく見かける気がしたのはなぜかと考えてみました。
色々な人間が集まるからこそ
警備業界に入るまではウソをつくような人間もいましたが、警備員になってからの方がより増えた気がします。
なぜ警備業界にその様な人間が多いのか不思議でしたが、よくよく考えたら多いのは当たり前か、という結論に達しました。
警備業界は余り大きな声では言えませんが、底辺な業界だと思います。
自分もその底辺な業界にいるので同類なのですが・・
その底辺な業界では、あらゆるタイプの人間が集まってきます。
私は今まで警備業界ほど多方面から人材が集まってくるような仕事はした事が無かったので、警備員になってから「こんなタイプの人本当に存在するんだ!?」と驚かされる事が多々ありました。
そしてその中に「平気で噓をつく」というタイプの人間にも出会いました。
各現場ごとでせいぜい10~20人程度の警備隊でも、一人はそういった人間は居ました。
中にはとても人間のできた人も警備員として働いており、警備業界は本当に幅の広い人材にあふれていると感じたものです。
今回嘘をついた警備員は今現在私の隊の中におり、営業所にも事の成り行きを報告し「これ以上はこの現場へ置いておくと危険だ」と話しました。
ただし、警備業界はご存じの通りの人手不足。営業所から帰ってくる返答はおなじみの「募集しても人が来ないんですよ」だそうです。
噓つきは周りから総スカンをくらう
現場で仕事に関する嘘をつくと、他の警備員さん達には多大な迷惑が掛かります。
そのうその報告で一旦業務に支障が出ると、次からその人の発言は信用されなくなります。
結果、その警備員はその現場の隊員さん達から相手にされなくなってしまいます。
自分で問題を起こして自分で居心地を悪くしているのです。
この流れになった警備員を何名か見てきました。
自分でしでかした問題でみんなから相手にされなくなった警備員は、その後どうなるのかというと
「あいつらは皆ダメな奴らだ」
「警備員なんて所詮こんなものだ」
と逆恨みをします。
彼らは自分で問題を起こしている事に気づいておらず、自分を避ける警備員たちが悪者だ、と思う様です。
決まりを守らず、嘘までついて最後には悪態をついて辞めていきます。
まあ、現場からすれば協調性の無い警備員が辞めたので、業務が円滑に進み一件落着、といった感じになります。
警備業に限らず、嘘をついても何の得にもなりません。
正直に話して謝罪するのが一番ですね。