先日、隊員の一人が立哨して従業員に敬礼をしている所を見かけました。別に普段から観察しているわけではなく偶然目に入った際に気になった所作だったので指導しました。日頃から自分のしている敬礼、ちゃんと出来ていますか。
敬礼には正しい所作がある
先日一人の隊員さんの敬礼を見て思いました。
「だらしなさそうな敬礼だ・・」
警備員の目から見ると正しい敬礼を知っているので、厳しめな思い込みがあるかもしれませんが、もしかしたら正しい敬礼を知らないのかも・・という思いもあり、立哨後に正しい敬礼を指導しました。
警備員の敬礼に限らず、敬礼にはちゃんとした形があります。
今回この場ではその形までは説明しませんが、詳しくはご自分の警備会社で確認して頂ければと思います 。
その敬礼ですが、各警備会社で新任研修時に指導されているはずです。
新任研修の時に習ったけど、現場でいざ勤務に入ったらその習った通りの敬礼はしない・・
なんて事になっていませんでしょうか・・
ぼーっ、として人が通ってもなんとなく手を顔まで上げて終わり・・
うちのような現場では、新任研修時に習った時の微動だにせず、ピシッとした状態の姿勢で終始立哨と敬礼をずっと維持で来ている人はいませんが、全員がそこまでだらしなくもありません。
しかし、本来は研修時に習ったような姿勢で、勤務時に立哨と敬礼が出来るのが望ましいですね。
相手に与える印象は大きい
警備員がお客様に与える印象は、見た目と敬礼だと思います。
もちろん対応した時の言動なども十分影響を与えますが、離れた位置から相手に与える印象はまず、見た目や敬礼になると思います。
その時、見た目は個人差があるので仕方がないとしても、敬礼に至ってはみな同じクオリティが出せるはずです。
手を動かす動作だけなので、簡単である反面、いい加減な動作は目につくはずです。
以前この現場にいた、だらしなっ敬礼をしていた警備員がいましたが、ほかの隊員がちゃんとした敬礼をしている分、だらしない敬礼が目立ってクライアントからクレームが入りました。
もし、これが全員だらしなかったら一人だけ目立つ事は無かったでしょう。
まあ、そんな警備隊は警備会社にクレームが入るだけですが・・。
今この現場には目立つほどの酷い敬礼をする警備員はいないので良いですが、今回の隊員さんは、警備業自体の経験が浅かったので、敬礼の重要性をそれほど認識していなかったのかもしれません。
毎日の繰り返しでおざなりになる
日が浅い警備員がちゃんとした敬礼が出来ないのとは逆に、何年物経験を持っている警備員がだらしのない敬礼をするのはまた意味が違います。
前者は無知からくるものですが、後者は油断からくるものです。
今回は前者であったので、そこまで深刻ではなかったですが、後者は問題ありです。
時間の経過とともに、仕事に対する姿勢がおざなりになり
「これ位はいいだろう・・」
という手抜きから来るためです。
警備員は毎日、同じ時間に同じ場所で繰り返しの仕事をします。
人間同じことを繰り返していると飽きが来ます。
警備員の仕事は繰り返しの仕事が多いので、飽きやすいタイプの人は時間が経つと
「いかにして楽してやろうか・・」
という浅ましい考えが浮かんできます。
自分のそれに近いタイプなので良くわかります。
それをいかに抑え込むかが重要ですね。
特に人の目につかないような時にそんな誘惑に流されがちなので、自覚のあるような人は気をつけましょうね。
敬礼に限らず、初心忘るべからず・・です。