警備員は楽な現場だと仲が悪くなる

施設警備の現場は休む間もない様な忙しい所と、寝そうになるくらい楽な所があります。私はどちらも経験してきましたが、忙しい現場の方が警備員同士の連帯感が強いと思いました。暇な現場は余計な事を考える時間が出来て、警備員同士での問題が多い気がします。

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忙しい現場ほど仲が良くなる

実は今の現場はややヒマな現場です。

商業施設で勤務した事がありますが、あそこよりも忙しい現場で仕事をした事がありません。

商業施設が忙しい現場かどうかの判断は人それぞれだと思いますが、他の隊員さんが経験した事のある商業施設の話と比べると、明らかに私が経験した現場の方が忙しかったので、一応商業施設が忙しい現場としてお話しします。

 

当時の現場は30人以上が所属しているほど大きな商業施設でした。

ブロックに分かれているので、当直勤務であっても顔を合わす事もない人もいました。

日中から夜中までやるべき事がびっしりと詰まっており、何も起きない平和な日が珍しいほどです。

 

そんな現場での勤務でしたが、相勤者の人とは仲もよく、プライベートでも食事やお酒を飲みに行く日が良くありました。

そこまで親密な付き合いが無くても、普段の勤務中は事案も協力して解決し仕事仲間としては特に不満もありません。

 

というか、普段から忙しくしているのでまずは事案対応をするのが優先・・、とお互いの事を深く観察する余裕がなかった・・と言う方が正解かもしれませんね。

もし、お互いがじっくりどんな人か見る時間があったら仲が悪くなっていたかもしれません。

これが良かったのか悪かったのか分かりませんが、とりあえず忙しければケンカをする暇もないという事です。

ヒマな現場は足の引っ張り合い

次の勤務先は、商業施設の時とは打って変わって暇な現場の勤務となりました。

今思うと、商業施設の時と比べているのでヒマと感じていたのだと思います。

まあ、それでも十分楽な現場であったのは間違いないですが。

 

そんな現場になると、お互いの隊員の事を観察する時間が十分できます。

相手が今どんな事をしていて、何が出来ていないのかなど。

別に人のする事など放っておけば良いのですが、何もする事が無いのでどうしても自分とは違う相手の行動が気になってしまう様です。

 

神経質な人や潔癖症気味な人は、そういった相手のだらしない面が特に気になるようで、その事で警備員同士で陰口や、正面衝突を起こしていました。

 

市商業施設の時から考えると

「そんな小さな事で揉めるなんて」

と思うような事ばかりです。

商業施設の警備員同士であったら、そんな事で揉める事は無かっただろうに・・という気にもしない事で険悪な雰囲気になっていました。

 

やる事が無いので、自分とは違う相手を攻撃するような行動はヒマな現場ならではだと思いました。

 

実際今の現場もややヒマな所なので、すでにそんな兆候が見られます。

しかし、前の現場よりは相勤者同士が目の前にいる事があまりないので、目立って相手の悪い面を見る事が少ないのが救いです。

続けられるのはあなた次第

こういった仲間と仕事の関係が悪くなるのは警備業に限った事ではないと思います。

人と人が毎日顔を合わせて仕事をする所では、どこでもある様な悩みなのではないでしょうか。

 

警備業界に流れ着いてくる人の中には、こういった職場の人間関係が嫌で来た、という人もいましたが、実際は警備員同士でも同じような問題はあります。

人とあまり関わり合いを持たないで済むから、という思いを警備業に抱いて転職してきた人にとっては「ここも同じか」と落胆するかもしれませんが、それでも警備業界は他所よりはましかもしれませんね。

 

警備員にやってくる人は、退職後の第二の仕事として選択される高齢者の方が大勢います。

そういった方々は、社会の色々な良い面悪い面を見てきているはずです。

そんな人は警備業界へきて、仲間同士で険悪になる様な問題を自分から起こそうとはしません。

 

少なくとも今まで見てきた定年後に配属されてきた高齢者の方は、比較的紳士的な人が多かったように思います。

その反面、同じ高齢警備員でもタチが悪いと感じたのは、定年前からずっと警備員をしておりその警備員のまま高齢者と呼ばれる年齢になった人が割合的に多いと感じました。

タチが悪くなるという事に対して、何がそうさせているのかはよく分かりませんが、それはいつかまたじっくり考えるとしましょう。

 

そんな警備員同士の仲ですが

 

・忙しい現場はケンカする余裕がない

・暇な現場は相手の嫌な面を見る余裕がある

 

という傾向があるように思います。

仕事を選ぶとき暇な現場か忙しい現場か悩む前に、どちらが警備員同士の付き合いに耐えられるかを考量する必要がると思います。

 

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