施設警備員として勤務してきた中で過去に一度も施設内の照明の球切れの交換を依頼された事が無い人はいるのか

施設警備員として仕事をしている時に「警備員さん、部屋の電球が切れたから交換して」と今まで一度も頼まれた事のない警備員さんは居るのでしょうか。警備員は用務員ではないと分かっていても、相手からこの様に頼んでくる事はあり得る話です。それでも契約に無い仕事なので、結局は丁重にお断りするのですがね。

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照明の球切れ交換は設備の仕事

施設警備員として色々な現場で働いてきましたが、どこの現場でも警備員に蛍光管の交換作業を依頼してくる従業員は居ました。

夜間にわざわざ警備室まで来て

 

「警備員さん部屋の蛍光灯が切れてしまったけど交換してくれる」

 

なんて言われた時は、声には出しませんでしたが「なぜ設備員に言わずに警備に言うんだぁ」と思ったものです。

この様な方たちは、警備員を用務員と同じ様な仕事をする者、としてしか見ていないのでしょうね。

 

もし照明の球切れの対応が契約に記載されているのなら、喜んで対応しますが、そもそも警備員は契約した内容の仕事しかできないので、照明の球切れ以外の問題でも契約外の事には対応出来ません。

そして、例えば照明の球切れの対応は設備員の仕事です。

仮に夜中で設備員が帰宅してしまう様な現場であったとしても、代わりに警備員がする様な事はありません。

 

この辺りの事が一般の人には良く分かってもらえていないんですよね。

 

そしてサービス精神旺盛な警備員が、同情からなのか安請け合いをして照明の球切れの交換をしてしまうのです。

これは悪い前例を作っている事に意外と気づいていないのです。

 

「前の警備員さんはしてくれたのに」

 

他の場面でもそうですが、何度この言葉を聞いた事か。

そして契約に無い行動をした事で万が一ケガでもしたら。

交換作業でケガをした時の労災は

契約に無い照明の球切れの交換作業をした時、ケガでもしたらどう報告するのでしょうか。

電球の交換ともなると高所の作業になるので、脚立を使用する可能性もあります。

 

特に高齢の人の場合だと、数段高い場所から落ちただけで骨折するかもしれません。

不慣れな場所で、脚立にのぼり安全に作業が終わる確証はありません。

 

骨折をしないまでも足を挫いたり、その後の警備業務に支障が出る様なケガをした時、警備会社へどんな報告するのでしょうか。

間違いなく会社側は

 

「その作業は契約に無いのでは?」

 

と聞くでしょう。

そして、その行為が善意の行動だったとしても、会社は褒めてはくれません。

そのせいで、やるべき契約にある警備業務に支障が出てしまっているので。

 

そんな状態では労災が下りる事も無いかもしれません。

全て自分で病院へ行って自分全額支払いをするしかないのです。

まあ、当然な事ではないでしょうか。

警備員としての契約内の仕事なのか

警備員は自分が取ろうとしている行動が、契約にある事なのかという事を認識している必要があります。

警備員は正義の味方だから、困っている人が居たら聞いて助けてあげるんだ。

 

いや、警備員は正義の味方ではありませんよ

 

警備員は商売として仕事をしています。

警備員は契約のもと、やるべき内容が決められています。

 

この辺りを分かっていない警備員もいるのです。

正義感の強い真面目なのか、仕事を良く分かっていないのか、たまにそんな人がいますね。

 

今回の照明の球切れの交換作業ににしても、プライベートな時個人が勝手にする分には誰も咎める事はしません。

しかし、警備員の制服を着ている業務中に、しかも契約に無い様な行動は勝手にしてはいけません。

その事で何かやらかしてしまった時、責任が本人だけでなく現場の同僚だけでなくひいては警備会社に迷惑を掛ける事も十分あるのです。

 

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