最近ウチの現場で退職者が出ました。と言っても退職者は別に珍しい事ではなく、定期的に退職者はでているので、年に1~2人は人の入れ替わりはあります。ここ数年退職する警備員さんの退職する理由を見てきましたが、業務のミスで辞めたり異動する人が多く、そして一番多いのは人間関係だと思います。警備員は年齢も性格も自分とはかけ離れた人が集まる様な業界なので、ちょっとした事で揉める事が多いのだと思います。
人間関係で辞める人は多い
今まで警備員の仕事を辞める人の中で、一番多い理由は「人間関係」な印象を受けます。
少なくとも私が経験してきた現場で、退職する人の理由はこれが多かったように感じます。
警備員の仕事は思っていたよりも大変であったり、忙しいわりに給料が少ない、などの理由も退職する際の原因でもあると思いますが、記憶にあるのは警備員同士のやり取りで、問題を起こしそれに耐えられなくて辞めていく人です。
人間関係で退職する、というのはなにも警備業に限った事ではないので、別に珍しい訳でもありませんが、警備員でも人間界で揉める、という事はあるという事を知っておく必要があります。
警備業界は多種多様な人の集まり
警備員の平均年齢は、どこの企業よりも高いイメージがあります。
その多くが、退職をした高齢者が第2の人生の仕事として始める人が多く、また警備員の多くが中途採用者でもあるので、平均年齢が高くなるのは当然といえば当然ですね。
平均年齢が高くなれば、人生経験もそれなりにあるはずなので、人間関係に関しても上手くやっていける気がしないでもありません。
しかし、実際は警備員でも人間関係で辞めてしまう人も少なくないのには理由があります。
それは
「警備員は多種多様な人が集まる業界でもある」
警備員は他の企業とは異なり、多種多様な人が集まる仕事でもあるのです。
平均年齢は高めですが、それでもしたは20代から上はキリがありません。
まあ、それでも70代以上の警備員さんもゴロゴロいますから、孫の様な年齢の人と一緒に仕事をするのです。
更に、中途採用者であれば過去経験してきた職種もみなバラバラです。
文系のような考え方の人もいれば、理系の考え方の人、また民間企業出身の人や公務員経験者の人もいます。
そんな仕事や考え方の違う人が集まっている現場で、何も起きない方が不思議です。
また、警備員という仕事はある意味誰にでもできる仕事で、学歴で人を採用する事はありません。
高学歴の人も低学歴の人もみな同じ職場で働きます。
そういう意味ではみな平等で良い事なのですがね。
しかし、それが原因で人と円滑な関係が持てずに問題を起こしてしまう事もあるという事なのです。
そうなると、職場で警備員同士で上手く行かずに辞めてしまう人も多いという事に繋がります。
もともとコミュニケーション能力が余り高くない人が、警備員の仕事を始めると周りに馴染めずに辞めてしまうという事はある意味自然な事です。
自分が人とかかわりを持つ事を苦手だという人は、この人間関係で警備の仕事が続かないかもしれない、という事を理解しておく必要がありますね。
お客様とのコミュニケーションが上手く取れない人
警備員の仕事は、同じ警備員という同僚と上手く行かない人もいるという事は分かりましたが、それ以外にもお客様と上手く行かない人もいます。
警備の仕事はサービス業の様なものです。
施設内で勤務していると、お客様から問い合わせがあったりしますが、その時に相手に伝わらない様な説明や、言葉遣いなどでクレームが入る事もあります。
本人はいい加減な対応をしたつもりで無かったとしても、お客様が「この警備員感じ悪い」と思われる事もあるのです。
その為、人の応対には細心の注意が必要です。
それが理解できな人や、自分の対応が間違っていると矯正できない様な人は、クレームが入っても納得できず自分から辞めてしまうか、警備会社側がその現場から異動させる事になるでしょう。
この「自分がおかしいと気付かない・理解できない」という警備員さんも意外と多いですね。
これら、同僚と上手く行かず、人間関係で辞めてしまう人と、お客様の対応が上手く出来ず辞めてしまう人には共通点があり、どちらも
「人の気持ちを考えて行動や発言が出来ない人」
これに尽きると思います。
自分が正しい、相手が悪い。
という主張をする人は、警備員の仕事に就いても長続きしない気がしますね。