実は今の現場では無線機を使用していません。以前の現場では使用していたのですが、警備員として無線機を使わないのは果たして良い事なのでしょうか。無線機を使った事の無い警備員が存在するなんて、他所の現場では考えられない事なのでしょうかね。
初めての無線機操作は恥ずかしい
警備員になって初めて無線機を使った時、もちろん緊張はしましたし、ましてや正しい使い方すら知りませんでした。
それほど難しい操作方法ではありませんが、これを覚えておかないと警備員としてやって行けないとも思いました。
それほど難しいモノでもないので、1週間もしないうちに操作方法は覚えましたが、初めのうちは発信するのに恥ずかしさがありました。
無線機は1対1でやり取りするものですが、警備室には親機が置いてあり、また子機では無線機を携帯している隊員が内容を聞いています。
それを知ったうえでの送信なので、最初のうちは緊張と恥ずかしさが誰しもあると思います。
内容を間違えたらどうしよう、この情報をどのようにして伝えようだとか悩んだものです。
そう、無線機の扱いは操作方法よりもむしろ、送る内容に一番気を使う必要があるのです。
いかに短く判り易く伝えるか
警備員として無線機を使う時は、いかに簡潔に分かり易く伝えるかです。
丁寧に相手が理解できるように説明しようとすれば、いくらでも長くできます。
しかし、それでは警備員失格です。
警備員が業務として報告する時は、無線機に限らず
「いかにして短く判り易く伝えるか」
これが全てです。
緊急時に長くわかりにくい説明をしていては、対応が遅れたり一刻を争う様な事案に対処できません。
また、無線を使用している時に別の隊員さんが発信を待っているかもしれません。
無線機使用はプライベートな電話とは違い、極力短くそして分かり易い内容である必要があるのです。
無線機を一切使わない現場もある
警備員の無線機使用が、短く明瞭である必要は分かりました。
しかし、中には伝言を短くする事が苦手な人や、分かり易く伝えるという事が出来ない人がいます。
現場で無線を聞いて居れば、仲間のそういった不器用な人が誰であるかわかると思います。
しかし、私が経験してきた現場では、無線機の使用すらしていない所もあるのです。
そういった現場では、今まで一度も無線機を触った事が無い、という隊員さんもいました。
こういった隊員さんたちは、警備員としての経験が長くても無線機の様な警備員らしい経験をしていないので、他所へ行っても苦労すると思います。
「え、無線機の使い方を知らない?今まで何やって来たの?」
とびっくりされる事でしょう。
無線機の経験があるか無いかは、実際に無線機で発信すると分かります。
相手に伝えようとする内容を、いかに簡潔で判り易くできるか出来ないかでその人の経験や不器用さが分かるのです。
今自分の現場で無線機があり日常的に使用しているのであれば、その使い方に今一度気を付けてみて、さらに向上できるように努力して欲しいと思います。