今まで見てきた警備員の中にプライドの高い警備員がいます。これは比較的高齢の警備員に多く見られがちでしたが、中には高齢層でない警備員でもプライドの高い者はいます。警備員でプライドが高いと色々弊害があるのですが、その中に噓を付きやすいという問題があります。
プライドの高い警備員とは
警備員でプライドが高い人が居ます。
前職でそれなりの地位にまで付いていた人や、高齢の警備員に多い気がします。
前職で地位の高い仕事をしていた人が、いきなり警備員という社会的底辺職の仕事を始めると、仕事の出来不出来にかかわらず警備員なのに、前職の時と同じような偉そうな態度になるようです。
また高齢の警備員さんの多くは、内容の良し悪しはともかく人生経験が豊富です。
周りを見た時に、自分よりも若い警備員やお客様がいると、自分の方が何でも知っていると勘違いをし、偉ぶってしまうのかもしれません。
こういった人たちは、結果プライドが高くなり仕事の事などで何か指摘されると、怒ったり「偉そうな口をきくな」逆上したりします。
自分は間違っているはずが無い、と信じている為に見せる態度なのかもしれません。
そしてプライドが高いともう一つ困った事があるのです。
プライドが高いと嘘をつく
プライドが高いのを拗らせると困った事に「噓を付くようになります」
ウチの現場にもいるのですが、仕事の事で誰かがした失敗を、恐らくプライドの高いポンコツ警備員だと誰にでもわかる事なのに、いざその失敗をしたか本人に聞いてみると
「いえ、私ではありません」
というのです。
確かに彼がした証拠はありません。
誰かがその瞬間を見たわけではないですが、その時間その時に居た場所など、どう考えても彼しか該当しないのに「自分ではない」と否定するのです。
もうそのプライドの高いポンコツ警備員が否定するとなると、後は幽霊の仕業しかいないという状況です。
周りの空気も「いや、お前以外誰がそんな失敗するんだよ」といった具合です。
まあ、こんな状況が1回だけなら、本当に彼ではないのかもしれませんが、こういった事が過去に4~5回も発生すると、もう誰も彼の言う事は信じていません。
毎回彼の周りで、こういった失敗が続きその度に「私ではありません」といわれても「またか・・」という状態になってしまいました。
別に失敗した事を責めているわけではありません。
やってしまった事または知らなかった事を、次はやらない様にする為にアドバイスしようにも「自分ではない」と言われてしまうと何も指導できません。
何か自分が失敗をした事を認めたくない、という意識が働いているのでしょうか。
プライドが高いと「周りの人に失敗をした事を知られたくない」と思っているのでしょうか。
しかし、周りの警備員さんはすでに彼が失敗をし、しかもそれを自分ではないと嘘を付いている、という事まで把握しています。
直ぐにばれてしまう子供の様なウソをついてまで、守るプライドは警備員には必要ありません。
周りの警備員に噓つきと認定され孤立
仕事の事で失敗を認めず、そして嘘までついているような人間は、警備業に限らず信用を失います。
失敗を多く発生させる事で誰かがその尻拭いをし、しかもその失敗をしていないと嘘を付く。
こんな事を繰り返していれば、彼から距離を置く隊員さんも増えいつの間にか孤立してしまいます。
誰も彼に話しかけようとせず、コミュニケーションが取れない事で更に業務の伝達が上手くされず、また失敗をする。しかもその失敗は「自分ではありません」という。
彼は今まで色々な現場を転々としてきましたが、たらい回しにあってきた理由が少し分かったような気がします。
プライドが高いがゆえに、人から悪く見られたくないという気持ちが強く、それを隠そうと嘘を付くが見え見えなウソの為に周りからは総スカン。
結果、「プライドが高い嘘つき」という人物像が完成です。
警備員はプライドが高くても何の得もありません。
ましてや嘘を付くなんて以ての外です。
経験が浅いのであれば謙虚に。
プライドは知識と経験を身に付けたものが持つもの。
これを踏まえないと現場でクレームを貰ったり、仲間から信頼されません。