警備員なら誰しも勤務中に携帯しているであろうメモとペン。このメモとペンは警備会社によっては現場に支給されており、それを勤務中に使わせてもらっている人もいると思います。しかし、中には会社から支給されているものを使用せずに、自分で用意して完全に個人のものとしている人もいます。
会社やクライアントが業務に必要だとして支給
施設警備の現場では出入管理の受付場などで、台帳への記入用としてペンが必要です。
訪問者が台帳へ記入する際、営業の方など自分用のペンを出す人もいますが、大半の来客者はペンを持っていない場合が多いので、こちら側でペンを用意しなければなりません。
ところで
出入管理の受付場で、来客用のペンを用意するのは誰でしょうか。
クライアントか、警備会社か、現場で働く警備員か。
私は今までこの3つのパターンの現場を経験しました。
クライアントや警備会社が経費としてメモやペンを用意するのはわかります。
しかし、最後の3つ目の「警備員が用意」というのは驚きました。
もともと来客のそれほど多くない現場だったので、ペンを新たに用意する頻度は少なかったですが、なぜ自分の稼ぎから来客用のペンなどを購入しなければならないのか疑問でした。
のちにクライアントへ相談した結果、クライアント側が用意するという事になりました。
自分のモノでないからと遠慮のない警備員
職場で必要なものは、個人がお金を出すのではなく、企業側が出すのは普通ですよね。
最終的には世の中と同じ様な形になったので安心しましたが、次にまた新しい問題が出てきたのです。
クライアント側がペンなどを手配してくれる様になったのは良いのですが、今度は警備員がそのペンを借りパクするようになりました。
受付場にはペン立てがあり、そこにクライアントが手配したボールペンが何本も入っているので、それを業務に使用しつつ自分のポケットにいれてしまうのです。
何本も・・。
ある特定の警備員が勤務した後に、ペン立て内のボールペンが減る事が分かったので確認したところ、制服のあらゆるポケットにクライアントが支給したボールペンが何本も入っていました。
こういった行為をする人が周りにいるかわかりませんが、何かに記入をした後にそのまま自分のポケットに入れてしまう人がいるのです。
彼がそれにあたる人物で、別にボールペンが欲しくてポケットに入れたわけではありません。
記入をした後に無意識に自分のポケットに入れているようでしたが、周りの人にしてみれば良い迷惑です。
日に日に減るボールペンをクライアントに催促するわけですから、事実はそうではありませんでしたが「警備員さん盗んでいませんよね」と疑われても仕方ありません。
催促しに行く警備員さんは、申し訳なさそうにお願いをしに行くわけですからよい迷惑です。
自分のモノではないという気持ちがあっても、無意識であれ自分のポケットに入れてしまう警備員がおり、疑われるような事があるのならいっそ支給されていても自分の使う分は自分で用意する、という警備員さんも出てきます。
支給されていても自分で用意する警備員もいる
無意識でも故意に持っていったとしても、警備員が備品を盗むような行為をし疑われるのなら、疑われないように備品のものは使わず、自分で用意しようという気持ちも分からなくはないですね。
実際その現場では、受付場用にとクライアントから支給していただいているにもかかわらず、すべて自分で用意している隊員さんもいました。
まあ、ほかの現場でも警備会社が現場にと、懐中電灯を備品として支給してくれていましたが、そちらを使わず自分でお気に入りの懐中電灯を購入して、毎回細密巡回時に使用していました。
なので、折角用意してくれたモノを使わず自分で用意したものを使う、という行為は別に珍しいものではありません。
メモ帳やボールペンでも、自分の使いやすいモノを選んで用意するのは普通な事です。
当時の現場では「疑われたくない」という気持ちから出た行動でしたが、本人がそれで納得がいくのなら問題ありません。
備品は警備会社としてはあまり出したくない、という気持ちが強いと思います。
どんな使われ方をしているのか、目の前で見守るという事が出来ないので猶更でしょう。
中には無意識で借りパクをする警備員もいるくらいなので、同じ職場で働く同僚としては迷惑を受ける分、なるべく備品として支給し続けてほしいという気持ちなのですがね。