男性警備員なら誰もが戸惑った事があったであろう、女性従業員の私物チェック。仕事とはいえ私物を確認する行為は、こちらも側もまた女性側も気が引けます。私物の主な持ち物はカバンですが、これをいい加減なチェックで済ますと後で大問題につながるのです。
出入管理では全員荷物チェックする
施設警備員の業務の一つでもある出入管理。
この業務は館内に「入る資格の無い人を入れない」という仕事でもありますが、館内から出る時にもやるべき事があります。
それは
退館時の荷物チェックです。
これは主に商業施設でよくみられる光景です。
退館する時に、わかり易く言うと
「お店の物を黙って持ち出していないか」
という事を確認するためのチェックです。
やり方は色々ありここでは割愛しますが、要は警備員が受付場で商品を盗んでいないかの確認をしているのです。
これは確認を受ける従業員側も、それをする警備員側も嫌な思いをします。
悪い事をしていない人にとっては、疑われているかのようなチェックをするのですから気持ちの良いものではありません。
同性の従業員はそれほど嫌悪感を出される事はありませんが、異性の場合では半数以上の方が余り良い顔をされませんでした。
そりゃそうですよね
5~60歳の警備員のおっさんが、20代の女性のカバンの中を見るのですから。
女性の気持ちは分かりませんが、嫌そうな顔になるのは当然だと思います。
そんな中、女性の警備員の時はまた違った反応になるのです。
女性警備員なら嫌悪感はなさそうだった
商業施設では、少ないですが女性の警備員も居ました。
8割から9割が男という警備業界の中、その現場では高齢ではありましたが女性の警備員が居ました。
お客様の多くに女性が居るという事で、警備員も女性が居ないと意外と困る事も多いのです。
そんな女性の警備員が出入管理で、荷物チェックをすると男の警備員がしていた時と違う現象が起きます。
まず、カバンチェックは何の抵抗も無く見せ、その際楽しそうな会話も聞こえてきます。
親子ほど年の離れた状態の警備員と女性従業員ですが、やはり同性だと違いますね。
その女性警備員の対応にもよるでしょうが、男女問わず人気のあった女性警備員でした。
実際に持ち出しと偽った盗難があった
私の勤務していた所業施設で実際にあった事ですが、テナントの女性従業員が商品を黙って持ち出していた事が分かりました。
店長から申し出があったのですが、お店の商品が良く無くなるという事で、一人の従業員の名が上がり、退館時の荷物チェックで確認できました。
詳しい話は伏せますが、毎回商品を持ち出すのでおかしいな、という印象は持っていたのですが、結果巧妙に持ち出しと称して盗んでいたようです。
この事件を見て
「ああ、警備員の荷物チェックはやはり必要なんだ」
と改めて感じました。
日頃何も起こらないような現場では、荷物チェックなんて、と思うかもしれませんが、絶対にいい加減な対応をしてはいけません。
向こうも警備員を観察していて「あの間の抜けた警備員なら出来る」といつか足元をすくわれるかもしれませんよ。
警備員の出入管理は厳しいくらいが丁度良いのかもしれません。
殆どの従業員さんは真面目な方ばかりですが、中には悪い事をする人も居るからこそ、この様な受付場があると思っています。
誰も嫌な思いはしたくありませんが、最悪な結果になる前に普段から厳格な対応をして、過ちが起こらない様にしたいですね。