駐車場が満車になると施設警備員は忙しくなる

商業施設の警備の仕事をしていた時、駐車場が満車になる事がありました。大きな商業施設なので駐車場もかなり広いのですが、それでも来客が多く週末には満車になるのです。満車になるといつもとは違う施設警備員としての仕事が増えるのです。

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駐車場が満車になる現場

ここ数年経験している施設警備の現場では、駐車場が満車になる事はありません。

多くの施設警備の現場に駐車場は付きものですが、その駐車場が満車になるなんて言う事態はそうは無いと思います。

駐車場が満車になる現場それは

 

来客の多い商業施設です。

 

小さな商業施設や、来客がそれほど多くない現場では駐車場が満車になる事はそうは無いと思います。

また、そんな現場で満車になったとしてもこれからお話しするような業務が発生する事も少ないと思います。

 

大きな商業施設で来客の多い施設では、週末になると数千台止められる様な大型駐車場でさえも満車になるのです。

そして満車になるという事は、帰る時間が来るわけで、そしてその多くの人の帰る時間が重なるのです。

満車になると夕方に大混雑する

私が勤務していた商業施設では、駐車場のスペースが数千台は止めらるほど大きなものでした。

周りの地域でもそれほど止められる大きな駐車場はありません

 

そんな何台も止められる駐車場が満車になるのです。

それはものすごい数です。

 

しかし、驚くのはそこではありません。

満車になるほど車が止まっているという事は、そのうち車が出る時間がやってくるのです。

しかも、車が出る時間というのは恐ろしいほどみんな同じ時間帯になるのです。

だいたい15時過ぎたあたりから出庫ラッシュが始まります。

 

入庫する時は止められるスペースがたくさんあるので、じゃんじゃん入ってきますが、帰る時は公道に出るので信号機の影響をもろに受けるのです。

施設から出たい車はたくさんいるのに、施設の外では信号機で止められます。

結果

 

「施設から出られない車両で、駐車場内が大混雑するのです。」

 

もうこうなると施設内の駐車場で交通誘導していた警備員さんもどうする事も出来ません。

中には、交通誘導警備員が悪いわけでもないのに罵声を浴びせる人も出てきます。

 

まあ、帰りたいのに帰れない事でイライラするのも分かりますが、それを他人にあたっても仕方が無いのですがね。

そのイライラをぶつけようとする行動の一つに、当施設に苦情として電話をして来る人もいるのです。

そう、この電話が防災センターにクレームとして電話が回されてきて、施設警備員が対応する事になるのです。

大混雑すると発生する業務

駐車場から出られないお客様が、苦情センターへ電話してその電話が防災センターへつながるという仕組みになっています。

苦情センターはその施設とは別の場所にあるので、駐車場の現状は分かりません。

 

その苦情センターで受けた電話は、その施設の防災センターと事務所へつながり、両者で対応するのです。

事務所はその施設の管理会社ですが、防災センターはそこの施設で勤務している警備員です。

 

内容のほとんどが

「もう〇分以上もこの場から車が動いていない」

「いつまで経っても帰れないぞ」

など車両が動かないという内容です。

 

しかし、こればかりは施設の管理側も、施設警備員でもどうする事も出来ません。

なにせ出庫する車が多すぎるのと、公道の信号機のせいで一定台数しか出られないので、そのキャパを超えてまで車両が出る事は不可能なのです。

 

なので、苦情の電話はひたすらなだめたり謝ったりする事しか出来ないのです。

大抵のお客様も、電話をした事でどうにかなるとは思っていない様です。

電話をする事で気分が落ち着く人もいるので、それで納得していただけるのであればこちらも親身になって対応するまでです。

 

週末になるとこのやり取りが毎回繰り返されるので、回数を重ねるうちに対応にも慣れていきました。

しかし、私は最後までこの大混雑によるクレームの電話は苦手でした。

やり場のない怒りの矛先を誰かにぶつけたい人の対応をしているだけなので、なにも円満解決はしていないからです。

 

今でこそ、駐車場が満車になる様な現場ではないので、楽をさせて頂いていますが、あの様な満車になる現場は再び自分から行きたいとは思いません。

 

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