警備員は警備の仕事、設備担当は設備の仕事をしています。何日か前に、設備担当の方が設備の事について知らない事があったようで、警備員である私が説明した事がありました。その設備の方は高齢で、定年退職で設備の世界に入ってきた様な人でした。
職場周りはお年寄りばかり
警備業界は高齢化が進み、現場にもよりますが私の周りは高齢者ばかりです。
たまたま今の現場は50歳代の隊員が多く、以前よりは警備隊の平均年齢は低い方です。
社内の別の現場は仕事柄、比較的若い隊員が多く平均年齢も恐らく30~40歳代だと思います。
警備隊で平均年齢がそれほど若いのはすごいと思いませんか。
今どき、お年寄りばかりの警備業界で若い警備員が多いなんて。
そんな警備業界ですが、設備業界も似たような印象を受けたお話です。
何日か前に設備担当の方が、自分の管理している設備の事で困っている事があり、警備員である私がその設備について説明した事がありました。
その方は我々の警備会社が来る前から勤務されていたようで、普通に考えたら後から来た畑の違う警備員よりも知識と経験はあるはずです。
にもかかわらず、その設備の事について詳しく知らなかった様で、私が説明をしたら感嘆して感謝されました。
私は今までの現場で警備員として勤務してきましたが、障り程度ではありますが設備の事も経験しています。
まあ、ほとんどクライアントであった設備会社から我々警備員に仕事を押し付けられた結果覚えた様なものですがね。
そのおかげか、次の現場へ行っても設備の事に関して設備担当と話をする時、その人がどれだけ設備の事に詳しいのか知るバロメータにもなっていました。
それで今回の現場に入って普段から設備の人と会話をしているのですが、あまり悪く言うつもりはありませんが、設備に関してそれほど詳しそうな印象を受けません。
こういった設備会社は、問題があると簡単な見地だけして後は専門の業者へ依頼するのが仕事の様です。
それだけ聞くと「それって仕事している事になるの」と思ってしまいますが、こういった形態が普通なのでしょうかね。
見た感じその設備の方は、何年か前に定年退職して今の設備会社入り、今の現場に至るような感じです。
どこもお年寄りばかり、警備員の仕事をしていると自分の業界もそうですが、設備や清掃もお年寄りばかりです。
この3つの業界は定年退職した高齢者が、第2の人生を送る為に就く仕事先の様です。
小遣い稼ぎか、生活の為か人さまざまです。
警備と設備と清掃は皆同じ
過去に警備員としていくつかの現場を経験してきましたが、どこの現場にも設備会社の人や、清掃会社の人が身近にいます。
警備、設備、清掃、これらはクライアントからすると外の業者の場合が多いです。
中にはクライアント自社の部門として持っている所もありますが、外の企業を入れた方が安く済むようで、場合によっては自社に警備部門があるのにもかかわらず、外の警備会社を入れている所もあるのです。
働き方に関して外の業者の方が、乱暴な扱いをしても訴えられる事が少ないから・・なんて先輩警備員から聞いた事がありますが、普段の扱いを見ていると「本当なのかも」と思えてしまう事も・・。
まあ、本当の理由は恐らく人件費の問題だとは思います。
これら警備、設備、清掃はアルバイトの様な賃金で過酷な仕事をさせても人はやってきます。
どこの担当の人と話をしても「人手不足」という言葉が出てきますが、それでも定年退職する人は毎年おり、長続きするかは別として新しい人はやってくるのです。
解決策もみな同じ賃金問題
この各業界は、高齢者が毎年生まれて仕事を求めて面接へやってくるので、人手不足と云っても賃金が上がる事はそうそうありません。
これらの業界で本当に人手不足を解消したければ、賃金を今の3倍にでもすれば一気に解消するでしょう。
人が嫌がる仕事しているのに、人よりも早い時間から出勤しているのに、人より長い時間働いているのに、世の中にある大半のアルバイトとほぼ同じ賃金なのです。
どんな仕事にも上下は無いと思いますが、皆が避けたがっている仕事や過酷な仕事に関しては他との違いを出さなければ誰も寄り付きません。
今は高齢者が「この仕事しかない」と思っているから面接に来て、安い賃金でも文句も言わずに働いてくれているのです。
「誰も安い賃金でも良い」
なんて思っていないはずです。
こんな安い賃金で働くのは嫌だ、と思っていても他も同じ様に安い賃金なので文句を言わないだけです。
今後高齢者も少なくなってきたら、今の人数を維持して現場を運営する事は不可能でしょう。
その時に焦って対応しても間に合うのでしょうか。
どうせうちはAI化させて、従業員は全員ロボットにしますから問題ありません。
そんな強きな発想な会社は逆に興味がわきますね。