出入管理時の手抜き

今の現場の出入管理は商業施設の頃の出入管理と比較して結構手抜きな業務になっています。何が手抜きかというと、まず、身分証明書の確認をしていません。確認しないで入館証を渡しているのですが、普通に考えたら驚きですよね。

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毎日来る人でも提示する

以前の商業施設の出入管理ですと、外部業者に対しては毎日来るトラックの運送業者の人であっても社員証か運転免許証を提示してもらっていました。

制服も着ていて、毎日来るので身元の確認が出来ていない人とは到底言えないのですが、それでも社員証か免許証を提示してもらっていたのです。

警備員も仕事でやっているから、と理解してもらって毎日文句も言わずに提示してくれる方も居れば、中には

「毎回毎回、提示してるんだから不審者で無いって分かるでしょ?」

という事をおっしゃる業者の方もいます。こちらも言いたいことは十分承知です。

警備員も毎回毎回見ないで済むならそうしたいです。しかし、これには警備会社側と入館した業者の人両者を守る為でもあるんです。

ろくな確認をせずに入館させた業者が実は業者の名をかたった窃盗目的の人間だったら・・。

後で、警備員に身分証の確認をしたのか聞かれます。

これは身分証の確認で窃盗を防げるのかという問題ではなく、やるべき業務をしたのかという点が問題になっています。

また業者の方も館内でトラブルがあった時に身分証を出した上、許可を得て入館したかを問われるかもしれません。

この様に万が一問題が起こった時の為に身分証の確認をしているわけです。

なので、この一連の流れを嫌がるという人間に対して警備員は疑いの目を向けるのです。

その出入管理の身分証の確認ですが、今の現場ではしていません。

ある意味、出入管理で警備員という人間を置く意味がありませんよね。

入館証だけ机に置いておいて、来訪者が自分で書いて持って行くのと同じです。

今のところ、身分証を確認しないで入館証を渡して問題に這ってしたことはありません。

これはこの現場が特殊で、名前を騙って入館し犯罪行為を行うような物件でない事が救いなのかもしれません。

まあ、それでもこの先何も問題ないかといえばそんな事は無いと思いますが・・。

この現場に昔からいる古参の隊員は、身分証を提示して貰っていない行為に関しては気にならないかと思いますが、私を含め商業施設などを経験している隊員たちは

いいのかこのままで・・

という声も少なくありません。

クライアントも及び腰

この現場の契約書見ると、出入管理の規則の項目で身分証の確認が載っていました。

それでも警備員が身分証の確認をしていない、しかもその事はクライアント側は知っているのです。

なぜ、そこの事を指摘されないかというと、

以前、身分証の提示の件でクライアントの大事な顧客と揉めたそうで、それ以来規則としては載っていても積極的には確認しなくてよい、達しがあったそうです。

警備員が張り切って仕事しすぎて、万が一またクライアントの大事な顧客と揉めるようなことがあっては困る、という思いのようです。

この現場ではそれほど身分証の確認に拘らなくても良いという事です。

それがこの現場での出入管理時の手抜きと言われる所以です。

クライアントが良い、と言っているので我々警備員もそれに甘えてしまっているの形になっています。

ですが、問題が発生した時のことを考えると身分証の確認はあった方が良いと私は考えます。

 

 

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