昨日、出入管理をしていたら何かお年を召した方が一人で見えました。直感で「あ、なんかお偉いさんっぽいかな・・」と思い慎重に対応を始めると、やはりここの昔のクライアントの偉い方でした。偉い方だとまともに受付もした事が無いので、記入の仕方を丁寧に説明して入館証を発行しました。
昔の偉い方といっても私がこの現場にくる以前に退職されていたようで顔を見てもお互い初対面です。
でも毎日受付にくる方と比べても、若干ジェントルメンっぽくて老紳士といった感じでした。
いつも受付で対応している方々とそこまで大差はないのですが、なんとなく雰囲気で違うものですね。
しかし、受付の仕方は受付簿をかいた事の無いごく普通の人と同じレベルなので、いつも来る方々よりは対応は面倒です。
ここの警備室は最近建て替えたので、この方はここの警備室は初めて見た事でしょう。
敷地内の建物もこの方がいた頃よりもだいぶ変わったところもあると思いますね。
受付をする時は毎回、身なりや会話を観察してその人がどんな感じの人か様子を見ます。
見た目で判断できない人もいますが、大抵は見た通りの人だと判断できますね。
早いうちにその人がどんな感じの人か分かれば、何かあった時に対応もしやすいです。
これは大した事ではありませんが、出来るかできないかでクレームを防ぐ事も出来ますし、人とのトラブルも起こしにくいと思います。
警備員としてこの、人を見極める事が出来るという能力は仕事がスムーズに進める事が出来るので助かっています。
さて今回昔のお偉いさんが見えたのですが、受付簿の書き方が全く分かっていませんでした。
他の方と同じように入館証もお渡ししていますが、過去にもこういったお偉いさんに入館証を渡すと返ってこない事が多々ありました。
同じ場所から入って同じ場所から出る・・という当たり前の行動があの人たちのは通用しません。
ある意味、現在のクライアントの人たちも口が出せないので違う場所から帰ろうとしても注意できないんでしょうね。
なので今回の入館証も未返却になってしまうのか・・と諦めていました。
が、この方はちゃんと警備室によって入館証を返していただきました。
これには自分の予想が外れて残念ですが、喜ばしい事です。
てっきり自由に行動して、自由に好きなところから帰ってしまわれると思っていたのですが、丁寧にあいさつまでしていただき帰られて行きました。
偉くなっても、退職しても元から出来ている人は出来るんですね。
歳をとってもああいう人になりたい・・と思った一日でした。