今の現場での待機時間は少ないと感じています。それは以前の現場と比較してしまっているからです。以前の現場では待機時間がとてもたくさんあり、ゆっくりと体を休める事が出来ました。今の待機時間は仮眠時間を含めて8時間ありますが、それでも足りないと感じてしまうのです。
余るほどある待機時間
警備会社や現場によって待機時間は異なります。
同じ24時間の当直勤務でも、実働時間が異なるからです。
警備会社の方針や、現場での契約上の勤務時間など現場が変われば実働時間や待機時間も変わるのです。
以前の現場では実働時間が短かったために、待機時間が沢山ありました。
正確な時間は伏せますが、2ケタ時間はありました。
24時間の当直勤務で2ケタの待機時間です。
これがどれだけ多いかは、施設警備の当直勤務経験者の方ならお分かりでしょう。
これで、世の中の当直勤務とほぼ同等の給料が貰えていたのです。
たしかに給料は多い方ではありませんでしたが、その分待機時間が多いのでお金と休憩時間をバランスよく希望する人にとっては、うれしい現場だと言えます。
ただし、余りにも待機時間があり過ぎて時間を持て余すような人も居ましたが。
スマホで遊ぶか寝て過ごすか
待機時間が長いと逆にやる事が無くて、という様な隊員さんもいました。
大抵の隊員さんは、休憩室でスマホをいじる事が多かったのですが、高齢の警備員さんの場合だとスマホを持っていても、時間をつぶすような使い方が出来ず、多くの高齢警備員さんはテレビを見るか、仮眠室で寝ていました。
だいたい60歳以下の警備員さんはスマホでゲームをしたり動画を見たりする事が多いですが、それ以上の高齢者だとスマホが使いこなせないので、時間を持て余している様に見えました。
スマホが使いこなせるかどうかの大きな違いは恐らく
「パソコンが使えるかどうか」
ここで大きな線引きが出来ると思います。
パソコンが使える人は、スマホでも同じ様な使い方が出来ますが、パソコンが使えない警備員はせっかくスマホを持っていてもガラケーの時のような使い方しかできず、スマホを横に置いてテレビを見るか昼寝をするかのどちらかです。
どう考えてもテレビ以上の遊び方や、情報を配信している媒体を視聴できるというのに、朝から晩まで同じ事を放送し続けるニュースばかり見ていたり、毎回同じ様な展開のドラマの再放送を延々と見させられて、自分の手元にあるスマホは、使いこなせない為に宝の持ち腐れになってしまっているのです。
しかし、中には歳をとっても新しいものに対応する事が出来る警備員さんもおり、ちょうど高齢警備員で同い年の隊員さんがいましたが、スマホを使いこなせるか使いこなせないかで全く違う休みの取り方をしていました。
あれを見て、人間誰でも歳をとったからと云って、新しいものについて行けなくなるのではないのだなと感じました。
歳をとっても何でも吸収しようとする熱意次第だなと。
それでも時間が足りないと思う不思議
当時の現場の待機時間は、他の施設警備員の人と比べると長かったと思います。
しかし当時勤務していて「待機時間が少ない」と感じていました。
スマホで時間をつぶしていても、あっという間に休み時間は終わりまた仕事、という印象でした。
確かにスマホを使って時間をつぶしていましたが、さらにそこからスマホに飽きた後、昼寝も出来ていました。
飽きるほどスマホがいじれて、さらに昼寝も出来る。
こんなに有意義な待機時間は無いでしょう。
それが今では待機時間は8時間です。
昼と板の食事の時間が時間づつあり、仮眠時間が4時間です。
残り1時間の待機が2回ありますが、その2回はスマホを片手に横になっていればすぐに終わってしまいます。
普通に考えたら、待機時間はある方だと思いますが、過去にものすごい待機時間を経験しているので、それほどうれしくはありません。
仮眠時間も満足に体は休まっていませんし、一度贅沢な現場を経験してしまうと
中々その癖は抜けない様です。