お正月も終わり日常が戻りつつあります。自分の勤務する現場の従業員が年末年始お休みになり館内が静かになる現場があれば、クリスマスから年が明けてもずっと従業員が出勤している現場もあります。この違いは大きく、警備員の仕事は従業員が休みかどうかで左右されるのです。
年末年始から休み無しのクライアント
年末から年が明けてからもずっと忙しい現場の警備員さんですが、勤務地によってはのんびりする事なく忙しかったりします。
クライアントが年末年始も仕事の場合、例えば商業施設などでは従業員は長期連休でなく毎日出勤してきます。
建物内には忙しそうにしている従業員であふれ、警備員も人が多くなる施設内を緊張しながら巡回したりするのです。
年末年始は稼ぎ時にもなるので、従業員も力が入っていますし、来店されるお客様も多く、警備員はいつも以上に疲労する事でしょう。
当時勤務していた商業施設では年末からお客様が大勢見えていて、警備員が対応する迷子や車検索、事件等通常の倍以上は件数が増えていた記憶があります。
もちろん毎日従業員が出勤するので、建物は昼間はいつも通り賑やかいです。
警備員として出入管理で立哨していても何一つ楽は出来ませんでしたね。
年末年始は完全休みのクライアント
変わって年末年始は営業が休みになる様な企業ビルなどの施設警備員は、この時期になると従業員の殆どが休みになっていて、建物内はとても静かになります。
以前勤務していた現場も、年末年始は従業員がほとんど休みになって、警備員の日常的な仕事はあるものの、無人の建物を管理するというとても楽な業務となるのです。
施設警備員は人も管理はしますが、建物も管理する仕事に含まれているので、たとえ建物内に人がいないような時でも常駐しなければなりません。
無人の建物で不審者や火災等、緊急対応に備えるために24時間勤務しています。
以前の現場では確かに従業員は殆どお休みになっていましたが、中には休日出勤をしに見える方もいたので、厳密には誰かしらは残っていました。
警備員側としては、無人で誰もいない方が余計な心配をしなくて済むので、長期連休中は出来れば誰も出勤して欲しくは無かったですね。
この様に同じ施設警備員でも勤務する現場によって、年末年始の仕事に大きな違いがありました。
従業員が休みになり、警備員も落ち着いて仕事が出来る方が良いとは思いますが、一度は商業施設の様な現場も経験しておいた方が良いと思いますよ。
それでも警備員はずっと仕事
警備員はサービス業です。これはいつもお話ししている事ですが、サービス業の人間にとって年末年始のような長期連休はもちろん仕事です。
商売をする人がいるから長期連休の人もお店を利用できる、また長期連休にお客様が沢山買い物をしてくれるからお店を開いて商売をする。
この持ちつ持たれつの仕組みの中で、警備員は施設側の人間です。
これはクライアントが長期連休になってしまう現場でも同じです。
年末年始でもお盆でも、警備員はそういった世の中の大勢がお休みの時に反して働く側の職業なのです。
よく高齢警備員でもそういった長期休暇時に休もうとしますが、それは今まで自分が「長期休暇時に休む側」で働いていた習慣が抜けきっていないからです。
警備員の仕事をするようになったのなら、本当なら休んでいる場合ではないのです。
クライアントの営業に協力する為に、施設警備員はそんな時こそ頑張って仕事に励みましょう。
このお正月の時期さえ無事越えられれば、その時こそゆっくり休めるのです。