施設警備員といえど、外回りいわゆる外周巡回というものがあり、施設の外を見回る仕事があります。しかも夜中の時間だといつ誰に襲い掛かられるかという不安もあり危険な業務です。そんな夜間外周巡回中でも襲われにくい日があるのをご存じでしょうか。
満月は強力な懐中電灯と同じ
先週、外周巡回をしている時、夜空に大きな月が出ていました。
外周巡回をしている時は、懐中電灯を携帯しているのですがあまりにもの月の明るさに思わずライトを消してみました。
道は月に照らされ、懐中電灯無しで行けるとまでは言いませんが自分の影が出来るほどの明るさでした。
警備員が外周巡回をする時は、懐中電灯で足元から前方を照らしながら歩く事が多いのですが、この日は懐中電灯無しでも行けるのでは・・と思うほどでした。
満月の日でなくても、月の出ている晴れた夜であれば意外と明るいですね。
こちらは田舎の地域で、都会の街中の施設ではないので、夜になると周りは真っ暗になってしまいます。
そんな時、月明かりがあるか無いかで夜間の外周巡回の景色は全く違ったものになるのです。
まさに月明かりは自然の懐中電灯といえるでしょう。
曇りの日は足元に注意
いくら満月の夜でも、曇りの日では月明かりは全く期待できません。
たまに月がのぞく程度の曇りならまだしも、空一面に覆った雲が夜中の間ある状態だと、真っ暗な夜で足元も見えないのです。
警備員として懐中電灯を持っているので、足元は照らす事は出来ますが、それ以外の明かりのない状態の視界はゼロに等しいです。
外灯のあるような通りならまだ何とか視界は確保できますが、外周順路には外灯もない森の様な木が生い茂る場所もあるので、とても心細いです。
お化けを信じていない私でさえ、あまりにもの暗さに不安になる事があるくらいです。
明かりが無いという事は、周りに何が落ちているのかさえ気づかない事があります。
毎晩歩きなれた道でも、真っ暗な状態では目を瞑って歩いているのと同じです。
懐中電灯の明かりがあっても、丁度足元を照らしていない時に何か落ちていたらそれに躓いてしまうかもしれません。
曇りの日は初めて歩く場所と同じくらい注意して見回る必要があります。
不審者がいるものとして注意せよ
初めて歩く場所は何があるか分かりませんよね。
そんな何があるか分からない様場所では、物が落ちている以上に気を付けなければならない事があります。
それは
「不審者がいるかもしれない」
という事です。
どんな場所か分からないので、どれだけ危険か分からないのです。
歩きなれた通りでも、普段は明るく照らされた場所でも、その日は少し先の道も真っ暗です。
誰が潜んでいるか分からないので、暗闇から突然人が出てくるかもしれません。
最近は、人を襲うのにお金を持っていそうとかどうかの見た目は関係ありません。
「誰でも良かった」
動機がこんなに理不尽な事件もあります。
そんな人物が暗闇から突然出てこられては、普段から警戒して歩いている警備員でも対応は難しいでしょう。
今まで、暴漢に襲われた事はありませんが、外周巡回時は常にその可能性を考えながら見回っています。
建物の中でも潜んでいる人物に気を使いながら巡回するのに、外周巡回の場合はそれ以上に気を使わなければなりません。
特に、月の出ていない様な真っ暗な日の外周巡回では、十分気を付けて見回って欲しいですね。