電気工事士などの資格を取得して警備員になってもその仕事を両立させる業務はほとんどない

警備員の仕事をしていると、設備の人と会話する機会があります。その時に設備の資格があれば、警備員と設備の仕事を一人で両方できるねという話になりました。今まで知る限りでは設備の何らかの資格を持っている人が、同じ職場で2つの仕事を同時に管理している人を見た事がありません。

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設備と警備の仕事をする現場はあるのか

今まで勤務してきた現場では、必ず設備員さんがいました。

設備に関した事をその現場では誰よりも把握している、彼に聞けば設備の事はわかる、といった人です。

 

これと同じで、警備に関する事は警備員に聞けば誰よりも分かっている

やはり仕事に特化した人に施設を守ってもらいたいですよね。

もし、一人の人が設備と警備の仕事を両方をやる事になったら、恐らく大変な事になると思います。

 

設備の人は設備の仕事をしつつ警備員の仕事をするのですが、業務内容が異なるので、もしどちらか問題が発生したらどちらを優先させるのでしょうか。

また警備員も同じです。不審者の対応をしている最中に、停電が発生しても自分が対応しないと停電は解消されません。

そうなると、追跡中の不審者は見逃す事になってしまいますよね。

警備は警備会社で設備は設備会社

この様に、2つの異なる仕事をやってやれなくは無いと思いますが、必ずどちらかの仕事に支障が出ると思います。

それならば初めから設備は設備会社の人に頼み、警備は警備会社の人に頼むのが一番安全だと思います。

 

いくら設備に関する資格を持っていても、設備の仕事をしながら警備員としての仕事もするというのは、警備員の立場からして無理であろうと思います。

警備員は時間ごとで決められた業務を行っており、手が空いている時間、というのはありません。

巡回をしているか立哨をしているか全ての時間は何らかの業務をしているのです。

 

確かに、商業施設勤務の時に設備担当の方から、設備に関する点検をやらされていましたが、あれは店内巡回をしながら同時進行で点検をしていました。

しかし、あれは週に1回の点検で勤務時間中にその点検だけだったので可能だったのです。

それが、毎日設備に関する点検や対応なども、警備業務と同時にするのは仕事量が多すぎる事でしょう。

 

まあ、分かり易く言えば両方やるにはどちらも中途半端な仕事になる、という事です。

 

あらゆる施設で、警備員のする仕事と設備員のする仕事の両方を毎日する、もしくは毎日でもできる現場はかなり限られると思います。

よほど小さな施設か、警備の業務も設備の業務も大した仕事量もない現場なら可能かもしれません。

 

確かに、警備員の資格や設備員の電気工事士などの資格を両方持っているのはかなり強みになると思います。

ですが、それはある施設内で両方の仕事を請け負ってする為に取得しても、そんな現場は資格を取得するほどの技量を求められる様な現場ではなく、誰でもできる様な小さな現場なのではないでしょうか。

複数あれば転職の選択肢が増える

しかし、両者の資格を取得するには何の無駄ではありません。

警備員の資格は警備員として勤務するのに一目置かれるほど効果のあるものですし、電気工事士の資格もどこかの設備員として働くには必要なものでしょう。

 

そう、これらの資格はいざ違う会社へ転職しようとした時に、自分が会社を選択できるほど有利になるものなのです。

警備員なのに、電気工事士の資格を持っていても全く役に立たない事はありません。

次の転職先でその資格が必要な会社へ行けばよいわけですし、設備員なのに警備員の資格を持っていてもまた同じです。

 

どちらかの業務をしている時は、役に立たないかもしれませんが、いつか転職する時には仕事の選択の幅が増え役に立つ日が来るでしょう。

 

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