警備員の質は様々です。例えば2人の警備員に同じ仕事を教えて次回から言われなくてもちゃんと出来る警備員と、何回言っても出覚えられない警備員がいます。「時間になったら片付ける」たったこれだけの事も出来ない警備員は何度言っても忘れてしまうのです。
難易度に関係なく出来ない人は出来ない
以前から
「時間になったらこれを片づける・・」と指導してきた警備員がいます。
もうこの現場で半年は勤務しています。
このポストの仕事として先輩警備員も研修の時に指導してきました。
しかしその指導の甲斐も無く、初めのうちは毎回忘れて他の警備員に指摘されていました。
私と同じ勤務に入った時も片付けられておらず
「時間になっても片付けてないけど、ちゃんと教わっていますか?」
と聞きました。
その時は、しっかり把握していなかったようなので私からも細かく説明しました。
この事を翌日に指導した隊員に聞くと
「えー、ちゃんと教えましたよ・・」
確かにちゃんと片づけられている時もあるので、どうやら自分の仕事として身に付いていない様なのです。
まあ人によって仕事を覚えるのに時間がかかるのは仕方ありませんね。
しかしその後、今になっても忘れている事が度々あります。
仕事の内容は至って簡単です。
時間になったら片付けるだけ、という誰でもできる仕事です。
この簡単な作業が目に付くほど出来ないのは、仕事の難易度とは関係ないものだと気づきました。
どれだけ簡単な作業でも、こういう人は習慣として身に付かないのです。
学ぶ気が無いのか努力しているのか
これだけ見ると、こういった人は仕事に対してやる気がないのかと疑われがちです。
こんなに簡単な仕事なのに毎回やっていない・・
普通に考えたらやる気を疑われるのも無理はありません。
しかし本人とじっくり話してみると、やる気は確かにあるのです。
その意気込みは「フリ」をしているのだといってしまえば元も子もありませんが、恐らくやる気がないのではないと思います。
こういう人はきっと新しい事を身につける時に、人より時間がかかるのだと思います。
自分のルーティンとして形が出来るまで他の人よりも身に付きにくい・・
ちゃんとやれている時もあるので全くその気が無いわけでもなく、また時間が経つと教えられた事をすべて忘れる、という物でもなさそうです。
教える側がこういった事を理解してあげていないと、ただただ「ダメな奴」という烙印を押されてしまうのではないでしょうか。
そうして周りから疎まれて行く
しかし現実はそううまくは行かず、周りからは彼に対して
「せっかく教えたのに仕事を覚えてくれない・・」
という認識が広まってしまいました。
最近は仕事を教えても完遂しきれていない彼に対する苦情も出て来て、苦情もチラホラ出ています。
とりあえず、苦情を言ってきた隊員さんをフォローしていますが、やる気が無いと云うのと覚えが遅いのは大きな違いがある、という事を知る必要があると思います。
余りこの認識の開きが大きくなると、彼はどんどん周りから孤立してしまいます。
仕事を覚えるのが遅いのは、教える側からするとイライラ思う気持ちも十分わかります。
しかし、現場へ来たその人に合わせた教え方がある・・という事を理解するのも教える側の責任だと思います。