警備員はもはや稼げない、と言われるかと思えば月給30万円以上稼げる、とも聞きます。今となっては待遇が多少改善され、そこそこお給料を貰える様になりましたが、以前の現場での当初は当直勤務しかない現場で、1か月働いて手取りが15万円しかありませんでした。まあ、月給は警備会社や現場によってかなり差があるので、少ないからと言ってこれが警備業界全体の金額という訳でもありませんがね。
当直勤務で手取りが15万円
以前の現場では今と給料が異なります。
同じ警備会社であっても、配属先の現場によって給料が変わるのは、警備業界内では珍しい事ではないのではないでしょうか。
今の警備会社では、当直勤務しかない現場で1日当たり16,000円から20,000円位の差があります。
これは物件の契約金や、業務量など様々な要因で決められている様です。
しかし、雇われている側でもある警備員に対して、この金額差の細かい説明は特にされておらず、何となくそんな理由だろうな、という推測に過ぎません。
そんな以前の現場では、1回あたりの当直勤務の給料は16,000円でした。
当時は「稼ぎたい」というやる気満々の警備員さんが何人かいましたので、私は少し控えめに11~12当務で働いていました。
その為、月収は20万円前後しかなかったので、手取りとしては15万円位しかありませんでした。
そもそも当直勤務の16,000円という金額が少ないと思うかもしれまぜんが、田舎の最低賃金は1,000円も無く、更に実働時間も少なかったので、16,000円でも違法ではありません。
まあ、それでもほかの警備会社と比較すると、高い方ではありませんがね。
勤務に入れば入るだけ収入は上がる
実働時間が少ないので、16,000円しかない。
平成の後半ではこのくらいの金額でも普通だったのが、令和も6年を過ぎた今では16,000円だと流石に「少ない」と感じます。
そんな少ない給料で、どうしたらたくさんもらえる様になるかというと
「1日でも多く仕事に入る」
これしかありません。
大手の警備会社を除いて、多くの警備会社は昇給制度はありません。
入社したらずっとその金額です。
唯一、地域の最低賃金のアップに伴い、警備会社側が泣く泣く給料を上げるくらいでしょうかね。
最低賃金の増加が無ければ給料が上がらない、というほど警備業界は「賃金が低いラインにある」とも言えますね。
その低いラインの給料でも、仕事に入る日数を稼ぐ事が出来れば30万円以上の手取りを得る事も可能です。
過去に、現場の人がイレギュラーで足りなくなった時に、1か月に当直勤務を15日以上入った事があります。
過去の話なので、詳しくは触れませんが明らかに働き過ぎですね。
ですが、そのおかげでその月は手取りが20万円を超えました。
別の警備会社にいた頃は、20万円を超える給料を貰っていたので、それほど驚く事ではありませんが、その警備会社では初めてでした。
流石に、疲れもなかなか取れない様な働き方だったので、ずっと続けるのはきついですね。
この様に、安い給料の警備会社でも、出勤日数を増やせばそれだけ稼ぐ事は可能です。
お金を取るかプライベートを取るか
安い賃金での仕事でも、仕事にたくさん入れば稼ぐ事は可能です。
警備員の仕事は、日払いの様なものなので、仕事に入った分だけお金は貰えます。
体の続く限り、仕事に入ればそれだけ稼ぐ事は出来ますが、私はどちらかというとプライベートを重視したいのです。
最低限「このくらい稼げればよい」というラインさえ割る事が無ければ後は小安にして欲しいのです。
警備員の中には、稼ぎたいという人と休みたい、という人に分かれています。
特に高齢者の多い業界では、休みに重点をいた高齢の人が多いと思います。
そして若い人ほど「稼ぎたい」という人が多く、これらのバランスが上手く取れた現場は、勤務に関する警備員同士のトラブルも少ないと思います。
今となっては警備員は稼げる仕事とは言い切れません。
稼ぎたいのであれば、少しでも多く仕事に入るしかないのです。
出勤日数が多くなれば給料も増える、というのはなにも警備業界だけの話ではなく、どの仕事でも同じです。
どの仕事でも同じという事は「別に警備員にならなくても良い」という意味でもあります。
人手不足が問題になっている警備業界は、稼げるという優位性を無くしてしまったために、人が集まらなくなったとも言えるのではないでしょうか。