先日、相勤者の隊員さんが建物の巡回で火気点検を1カ所見逃してしまいました。ここの現場では細密巡回を複数回見て回るので、相勤者が見逃すと次に見回った隊員が気づいてしまいます。まあ、漏れが無いように複数回巡回するので気づけるというのはシステムがうまく回っているという事なんですが。だからと言っていい加減に巡回して良いわけでもありません。
繰り返し同じルートを巡回する
ここの現場の建物の巡回は複数回、交代で巡回しています。
建物のルートは全く同じですが交代で時間ごとに見回っています。
こうする事で前回の警備員が巡回した時に未処理であった火気項目などが残留者等により次回の巡回時で処理で来たり、万が一残留者がいないのに警備員が火気点検を見逃してしまったとしても次の巡回時の警備員が処理してカバーしたり・・と夜中十警備員が建物を見回って防犯に勤めています。
まあ確かに残留者もいないのに火気点検を見逃して次の警備員が処理する、というのは隊としてはお恥ずかしい話ではあるのですが、それ以上に施設の防火防犯として役立っています。
毎日同じルートを繰り返し見回るというのは経験された方なら分かると思いますが、ベテランになればなるほど疎かになりがちです。
それをしっかりわきまえている様な警備員はウチの隊でも数えるほどしかいませんが・・
見逃しは珍しい事ではない
同じルートを相勤者と交代で巡回すると追う事は、前の隊員のミスを見つける事になります。
先に巡回した隊員がいい加減な隊員で、次に見回った隊員がしっかり者だとそれは顕著です。
「〇〇の部屋のガスの元栓が開いていたよ」
「〇〇の施錠がされていなかったよ」
「〇〇の部屋には誰も居ないのに電気が付きっぱなしだったよ」
など、前の隊員が見逃して次の隊員がそう報告します。
私は警備員はみな半人前だと思って仕事をしています。
1人前の人間なら警備員なんて仕事していない、半人前だからこそみんなで協力して仕事を仕上げよう・・という意識でいます。
なので、前の巡回者のチェックの見逃しは次でカバー出来れば良い、と思っています。
もうね、そう思って仕事していないとみんな抜け過ぎて指導しきれないんですよ。
もともと警備員になってこの現場に来ている人たちは、それなりな訳アリであって仕事が出来る様な人はここには居ないんだ・・と言い聞かせています。
なので1回の巡回で見逃しがあっても次で拾えればいいんです。
指摘されて成長していくもの
いくら訳ありな半人前な隊員さんであっても何度も見逃しの指摘をされるとその度に少しづつですが成長してゆきます。
同じ失敗を数回繰り返して成長して、次の失敗を繰り返し・・・
それで見逃しが減って行って半人前より少しだけ1人前に近づいていく。
そうやってみんな何とか見逃しの数が減っていきます。
それでも先日の様に、難易度がそれほど高くないエアコンの電源消し忘れを見逃していました。
私が指摘したら本人は反省していましたが、こうやって次に繋げていければ良いと思います。
次の巡回ではまた別の個所の見逃しをしてしまうかもしれませんが、これで彼はもうエアコンの見逃しはしない・・
そうやって一つ一つミスをつぶして成長していきます。