真夜中は来客も無く誰も見ていないから

ここの出入管理は24時間体制です。真夜中でも警備室に必ず一人は出入管理で座哨しています。ですが真夜中に来客はゼロとは言いませんがほぼありません。誰も来ない警備室で一人、暇になった警備員はちゃんと座哨し続けられるのでしょうか。

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誰も来なくても規則で出入管理

施設警備員として日中警備室で出入管理の仕事をして、誰も来ないなんてことは滅多にありません。

暇とうたわれているこの現場でさえ、日中はそれなりに来客はあります。

現場にもよるかもしれませんが、大抵の出入管理は来客者が集中する時間帯がだいたい決まっています。

商業施設であれば「開店〇分前」「閉店〇分後」などが良い例でしょう。

ここの現場でも日中を通して、朝と夕方の時間は一番混雑する時間帯になります。

それ以外の時間帯は30分に一人二人来る程度で、まあ暇ですね。

 

日中でもばらつきがある出入管理ですが、これが真夜中の時間になると通常の来客はなくなり、特殊な来客のみとなります。

そうなると数時間に一人来るかどうかとなり

「出入管理に警備員は必要ないのでは?」

と思う事もあります。

しかし契約上24時間出入管理に警備員を配置する事・・

と決まっているので誰も来ない出入管理でも警備員は座哨していないといけないのです。

 

誰も来ない警備室で、真っ暗な外を何もせずに朝までじっと座っている様子を思い浮かべてください・・。

 

気づいたら寝ていそうですね

何をしているか誰も分からない

契約上、24時間出入管理をしなければならない、となっていますが真夜中の誰も来ない時間帯はある意味苦痛です。

日々の仕事が忙しくて「もうイヤ」というのもわかりますが、暇すぎてただ座っているのも大変です。

考え事をするにはもってこいな環境かもしれませんが、ほとんどの隊員さんが最大の敵は眠気だと言います。

 

・誰も来ない真夜中の時間

・誰も見ていない

・座哨の場所からは離れられない

・外から見て警備員が居ると分かるようにする

 

これらの条件を満たしていれば良いわけです。

仲間の隊員も仮眠しているので、自分一人しかいないのです。

そうなると、真夜中の出入管理の警備員は何をしていてもわからないのです。

ちゃんと眠らずに座哨をしていれば良いのです。

恐らくほとんどの隊員さんがじっと前を見続けている事は無いでしょう。

あ、これはあくまで私の思い込みなので、隊員さんたちはちゃんと朝まで前を見続けている事だと思います。

誰も真夜中の隊員さんを目撃したわけではないのですから・・

 

TVも近くにありますし、スマホも持ち込み禁止ではありませんし、お腹もすくでしょう。

日中とはまた違った出入管理になっている事だと思います。

しかし、先日真夜中に何をしているかわからないはずなのに、何をしていたかわかるような形跡があったのです。

見ていなくてもバレる事

早朝に仮眠から交代の為に起きてくる隊員さんがいます。

私がその番であった時、ふと休憩室に入ったら

 

ん、これ明らかに真夜中の時間に座哨せずに休憩室にいたよね・・という様な状態を見つけました。

机の上に夜にはなかった弁当の空箱、スナック菓子のゴミ、簡易ベットに利用したであろう並べられたイス

いくら真夜中の時間に「絶対に」前を見続けていなければいけない!と言っていませんが、これはいけません。

本人も私に見られてそそくさと片づけをしていました。

いけない事だ、と理解はしている様なので今回は何も言いませんでしたが、次他の隊員さからの報告があるか、私がまた見かけるような事があれば、何らかの処分をしようと思います。

ある意味、真夜中の時間帯の業務は眠気にさえ勝てるのならば、ここの現場で一番楽な業務です。

いくら楽とはいえ、越えてはいけない一線はあります。

そのラインを見極められない様では、どこでもそうですが仕事は務まりません。

厳しい現場の方が待機時間以外気を張っていれば良い、と非常にわかり易いですが、ここの現場のようにラインが曖昧なところほど、自分を律する事が必要です。

それで過去自分を律しきれず、何人もの人が脱落していきました。

楽である、という事と引き換えに「どこまで許されるか」という境目を守る必要もあるのです。

 

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