施設警備員は出入管理業務で人と会話をします。どんな要件なのか聞いたり、もしくはクライアントから業務連絡を受けたりと様々です。そんな中で、ある警備員がクライアントから業務連絡を受けた時にコミュニケーション能力の低い警備員がちょうど受けてしまい、クライアントの従業員を怒らせてしまった事がありました。
施設警備の出入管理業務は会話が大切
施設警備員は出入管理業務というものがあり、お客様と会話をしながら対応する場面があります。
これは、目の前という近い距離で対応をするので、その時のお互いの表情や態度が手に取るようにわかります。
これは来訪者がどんな用事で施設に来ており、またどのような身分の人か、という事を受付をしている警備員は観察しているのですが、実は同じ様に来訪者も受付で対応をしている警備員を観察しているのです。
そしてその観察をする事でクレームが入るのは警備員の方だけです。
施設に用事の無い人や身分証を持っていない人は、入場を断れば良いだけですが、施設に入る資格のある人が、受付にいる警備員の態度が悪かった時、そのクレームはクライアントに行くのです。
また、出入管理業務では来訪者の受付対応だけでなく、クライアントが警備員に対して業務に関する連絡や相談に見える事もあります。
そんな業務の連絡で見えた時に、コミュニケーション能力がたかくない所謂「コミュ症」と呼ばれる様な警備員が対応してしまい、クライアントを怒らせたことがありました。
会話で相手を怒らせた原因
出入管理業務中に、クライアントから業務連絡を受ける事は珍しい事ではありません。
通常は、隊長やその日の責任者に連絡に来る場合が多いのですが、連絡に来る人によっては受付にいる警備員に話す人もいます。
ウチの現場に限った事では無いかもしれませんが、警備員の中にはあまり人と上手くお話する事が出来ない人もいます。
いわゆるコミュ症という人です。
人と上手くお話する事が出来ない人というのは、相手が話してきた内容も上手く理解できない場合が多いようです。
今まで見てきたコミュ症であろう警備員さんは、みな同じ様に報連相が下手でした。
なので、クライアントから受けた連絡を他の警備員に伝達しようとすると、聞いた側は理解しずらい内容であるために、再度クライアントに確認をする羽目になります。
今回このコミュ症の警備員がやらかしたのは、伝達が上手く行かなかったのではなく、クライアントとの会話の流れでうまくコミュニケーションがとれず、相手を怒らせてしまった様でした。
会話の流れで、内容を理解できず警備員側が折れ無かった結果、怒らせてしまった様です。
通常であれば、相手の伝えたいことを理解し、規則と妥協案を説明しお互いが納得できるようにするべき事が出来なかったという訳です。
内容を聞けばそれほど難しい対応では無いのですが、コミュニケーション能力が低いと、その単純な対応でさえも出来ないのです。
警備員だからこそコミュニケーション能力は重要
施設警備員は出入管理業務以外でも、多くの人と会話をする機会があります。
その多くは普通の人であれば、それほど高度な会話術を必要としているわけではないのですが、警備員として勤務している人の中には一定数、会話を苦手とする人がいる場合が多いです。
もともと、普通の会社員として勤まらずに警備業界へ来た人も少なくなく、そんな警備業界でも実は人とのコミュニケーションは重要なのです。
警備員なら人とかかわる事が少ない、なんて聞いて警備員になる人もいるのかもしれませんが、警備員だからこそ会話がしっかり出来ないと長続きしない仕事だと思います。
警備員は社会的地位の低い仕事です。
全ての人がそうではありませんが、中には警備員を見下している人もいるでしょう。
そんな人が警備員と会話をした時、まともに会話が出来なかった時に
「やっぱり警備員は使えない人間だ」
なんて思われてしまう事でしょう。
ただでさえ、見下されているのにまともに会話が出来ないと更に悪い印象を与える事になるかもしれません。
求人などにも、警備業はあまり人とかかわる事の無い仕事です、などと掲載されている事もあるでしょうが、それでも全く人との対応が無い訳ではないでしょう。
少ない人の対応でも、失敗するとそれだけで警備業務として大きな失敗になる場合もあります。
自分がどんな現場に入って、人の対応がどれだけあるのか、という事を良く調べたうえでその現場に就く様にしないと、後で自分が苦労する事になると思います。