事あるごとに警備の契約金を下げさせるクライアント警備会社の取った行動は

以前の職場で、業務中の警備員がある失敗をやらかした事で、クライアントが警備会会社の偉い人を呼んで、話をした結果「また契約金を下げさせられた」という話を聞きました。「また」という話を聞いて、以前から警備員が何かしでかすごとに徐々に契約金を下げるよう言っていたようです。

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警備会社との契約金を少しでも下げたい

契約を結んでお金を出す側としては「少しでも契約金を安くしたい」というのは当然です。

そして、契約を結んでお金をもらう側としては「少しでも契約金を高くしたい」というのも当然です。

 

本来、この契約を交わした両社は対等なはずなのですが、多くの企業間ではそういう訳にもいかず、警備会社と委託側の間には明らかに主従関係が出来ています。

それでもすべての現場がそうとは限らず、中には職員の人は誰もが警備員に対して対等に扱っていただき、また不当な命令をしたり失敗に対して契約金を下げろ、などと言った発言は一切しない所もあるのです。

 

それでも契約金に関して「契約金を安くしたい」という思いはあるはずで、そういう時は契約の更新の時に話が出るのではないでしょうか。

しかし、中には契約の更新の時を待たずして、警備員の失敗を口実契約金を下げさせようとするクライアントも存在するのです。

警備員の失態を契約金を下げる口実にする

以前の職場では、警備員の業務中にやらかしてしまった失態を口実に契約金を下げさせていたクライアントのいる現場がありました。

そこのクライアントとそこの警備会社は長年の付き合いで、契約も自動更新に近い様なものだと先輩警備員から何となく聞いた事があります。

 

それが本当かどうかは分かりませんが、入札の様な事をしているの見た事もありませんし、競合の警備会社が来て契約の話をしに来た事も見た事はありません。

なので、その施設ではこの警備会社が1社でずっと管理していたのです。

 

警備会社からするとその物件がずっと自分のもので、この先も安心できそうな印象がありますが、実際はそうではないのです。

長年一緒にやってきているので、委託側に欲が出て「もう少し契約金を安く出来ないか」と思うのです。

 

ストレートに契約金を下げる理由が無いので、何かないかと捜したところ

「警備員が業務中にやらかした事を口実に下げさせよう」となったのではないでしょうか。

 

警備員のやらかし、と言ってもどこにでもある様な失敗で、どこの警備会社でもたまにやらかしてしまう様な失態だと思います。

他所の現場でも同じようなやらかしを見た事がありますが、だからと云ってそこで契約金を下げろ、だなんていう話にまで行きませんでした。

当時は他の現場を知らなかったので、警備員がやらかすと契約金が下がる業界なのか、と何となく納得していました。

 

しかし、他の現場を知るようになり「やかりあれはおかしかった」と今ではそう思います。

中には警備員がある程度大きなやらかしをした事もありましたが、事の大小の違いはあるものの、そんな事でいちいち契約金を下げられていたら、警備会社は商売になりません。

最終的に警備会社は契約更新をやめる

私がその警備会社を出た後の出来事の話なので、詳しくは分かりませんが、まだ在籍していた友人から聞いた話ですが、そこの警備会社がとうとう契約を更新するのをやめたという内容でした。

 

知る限りでは軽く10年以上はそこの警備会社のみで契約していた施設でしたが、警備会社側がいわゆる「ギブアップ」宣言をしたのです。

 

それを聞いて私は「そりゃそうだろうな」と思いました。

そこのクライアントは全員ではないですが、警備員に対して常に偉そう見下した印象を感じていましたし、気に入らない警備員はいつの間にか異動させる様、警備会社の営業所へ連絡してたようでした。

 

私が警備会社を変える直前も、数名の隊員さんが異動をする話が出ていました。

別に何かやらかしたわけでもないのに・・

理由は分かりませんが、その隊員さんたちがいるとクライアント側で警備員を好きな様に使えないからだと思います。

異動対象の人も隊長や副隊長なども含まれていましたが、その誰もが仕事は出来ますが「イエスマン」ではなかったからです。

 

そんな勝手な事をしてきて、流石に警備会社側も黙っていなかった様で、最後には20年近く続いた契約も終了してしまいました。

契約が終了した理由も、理不尽な契約金変更に嫌気がさしたのか、またこれ以上仕事の出来る人間を外されるのが気に入らなかったのか、どの様な理由かは分かりません。

 

しかし、この様なクライアント側の好き勝手な契約では仕事は続けられませんよ、というのは間違いないでしょう。

二度とあの施設で働く事は無いかと思いますが、どこかの現場で当時と同じ様な悲劇が繰り返されないとも限らないので、クライアントの言動には注意を払っています。

 

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