警備員の拾得物対応のむずかしさ

警備員の業務に関係する拾得物。これは現場によって対応が様々です。全く関与しない所もあれば、クライアントから完全に全ての業務を任されている所など。その為、警備員によっては経験してきた現場でかなりの知識差があります。うちの現場でもその差を見る事がありました。

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警備員として覚えておいた方が良いのか

ウチの現場では、色々な現場から集められた警備員さんが仕事をしています。

同じ施設警備員でも、そんなに違うの?と思うくらい知識の差がある事に気がつきます。

それは拾得物扱いでも同じで、それぞれの現場では求められる知識の範囲が違うので、人によっては

 

「資格を持っているのにそんな事も知らないのか!」

 

と対応が出来なかった警備員に対して憤っている警備員もいます。

しかし、彼のいた現場ではそこまでの事を求められていなかったので、出来なくても仕方ありません。

その現場ではそこまでの知識で良かったのですから、それ以上は学んでいないのです。

 

しかも、現場によって拾得物の対応の仕方も違うので「所変われば品変わる」とある様に警備業でも現場やクライアントで変わるのです。

それを理解してあげられない様な、自分が覚えて来た事がすべて、という様な人ほど、自分が出来きて他人が出来ないと非難しがちになります。

もう少し、広い視野で物事を見てあげられないものかと思いますね。

 

少なくとも、警備員として拾得物に関する必要な知識は、警備業務検定を受ける時に必要になる教本に書かれている事を頭に入れておけば最低限大丈夫かと思います。

その程度は、どこの現場でも拾得物対応が発生した時に求められる業務になります。

そしてそれ以上の細かい対応に関しては、警備会社やクライアントによって変わってくるのです。

どれだけ任されているのか確認する

自分が勤務する現場や、警備会社によって拾得物の対応は変わってきます。

 

たとえば財布を拾った時、落とし主確認の為であっても、絶対に一人で財布の中を見てはいけない・・

携帯の拾得がある時に、携帯の中に入っている個人情報の確認をする為に、警備員が電源を入れて中の情報を見てはいけない。

さらに、外部から着信があっても決して出てはいけない、など教本には書かれていませんが警備会社の研修時には指導される場合があります。

 

 

これらは教本には書かれていませんが、警備員がこれをする事で後になって大問題に発展する場合があり、少なくとも私が経験してきた警備会社は研修時に講師が「絶対にするなよ」口を酸っぱくして話していたのを覚えています。

この問題は警備員にとどまらず、大抵警備会社にまで飛び火しますからね。

 

なので、自分が勤務する現場によって拾得物の扱いは違うので、必ず「どこまで警備会社が対応してよいのか」という事を知っておく必要があります。

ウチの現場ではその詰めが甘かったようで、今でもたまにどこまで踏み込んで良いのか分からない場合はあります。

どれだけの知識が必要なのか

警備員として、拾得物に関する知識が求められるのは分かりましたがどれだけの知識が必要なのでしょうか。

先ほどもお話ししたように、教本に書かれている程度は知っておく必要はあります。

教本は法令に関する事も書かれており、多少理解しづらい面もありますが、その部分を除けば、それほど難しい事でもないと思います。

後はその部分と照らし合わせて、自分の現場がどれだけ拾得物に関して警備員に仕事を任せたいのかを見れば、その現場で警備員に期待している拾得物の業務の範囲は理解できると思います。

 

今の現場では、拾得物に関する知識の差があり、知識のあるものがないものに対して見下した反応をしている事がありましたが、私が見る限りここの現場ではそこまでの知識は必要ないと思います。

クライアントも恐らく警備員にそこまで任せようとはしていないので、大事にはなりませんでしたしね。

 

拾得物の知識や対応は現場ごとで違うので、教本で学んだ事を基に、後は現場で必要だとされる事をしっかり確認する事が重要だと思います。

 

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