自分が施設警備を始めた理由は建物の中で勤務できるから、というとても単純な動機でした。夏は暑くて冬は寒い場所での労働が嫌だったためです。しかしそれは人によっては全く逆だという意見もあるでしょう。施設警備と交通警備誰にとってどちらが理想の仕事なのでしょうか。
施設警備員は建物の中の勤務だが
施設警備員になった理由が建物の中の勤務だから選んだという動機は、今となって正しかったと思います。
しかし
全ての施設警備が建物の勤務だけでないのと、建物の中の勤務だからと云ってどこの現場も快適とは限らないんだと知りました。
確かに外と比べれば、自然の外気とは遮断された環境にはなっていますが、建物のかなでも劣悪な環境があるにもかかわらず、建物の中を想定した服装はどこへ行っても同じなのです。
いくら建物内だからと云ってもこの服装ではキツイ・・
という様な服装な現場が多いです。
これなら外で勤務する交通誘導警備員の警備員さんが外の過酷な勤務を想定したしっかり対策された服装で臨んだ方が、余程快適なのではと思うほどです。
汗を掻くほど空気の淀んだ締め切られた館内を、何時間もひたすら歩き回ったり、湿度が90%を超えるような地下の通路でずっと立哨していたり、館内だから快適とは限らないんだ、という事を学ばされました。
今の現場ではそこまで過酷な環境の空間は無いので、快適な施設警備ライフを送らせていただいていますが、世の中には「ここは本当に建物の中なのか」と思えるほど劣悪な環境もあるのです。
交通誘導警備は外ばかり
私は交通誘導警備というものをした事がありません。
唯一、はるか昔にある理由でビルのトラックが搬入する荷受け場での警備業務をした事があります。
外でトラックを待ち、バックで荷受け場に入るのを誘導する仕事だった気がしますが、今思うとあれは施設警備のくくりか交通誘導のくくりか良く分からない業務でした。
完全に公道で立哨し、誘導も路上で一般車両を止めるような仕事であったので、今となってもどちらかはっきりしていません。
そんなどちらともわからないような仕事なので、交通誘導警備はほぼ無しと言って良いでしょう。
その交通誘導警備員ですが、やはりイメージとしては工事現場から公道へ出る境目での歩行者や車両に危険が及ばない様にする仕事や、公道での片側規制の仕事や駐車場内での誘導業務が一般的でしょうか。
彼らの仕事は殆ど外を基本としていますが、もしかして私の知らない屋内での誘導の業務もあるのかもしれません。
しかしここでは外での業務に関した内容で進めます。
殆ど外で勤務している彼らは、夏でも冬でも外で誘導業務をしています。
私は警備以外の仕事をしていた時に、外での業務経験がありそれ以来「外での勤務はイヤだ」という単純な理由で、警備の仕事を探す時も屋内の勤務であろう、施設警備の仕事をメインで探していました。
夏の暑い時期に外で働く、冬の寒い時期も外で働く、それが嫌だという情けない理由で施設を選んだのです。
なので、外で勤務する交通誘導警備員さんをとても尊敬しています。
自分が嫌な仕事をやっていただいている、という勝手な感謝をしているのです。
そしてその業務を毎日続けているという姿勢に敬意を表しています。
交通誘導警備員の業務中に身に着ける制服には、その季節に応じた業務負担を軽減する装備なものが付いているのでしょうか。
よく設備員さんが夏に身に着けている「ファンの付いた作業着」がありますが、あのようなものは制服として存在するのでしょうかね。
道に立っている警備員さんを捉まえて聞くにはあまりにも怪しすぎるので聞く事が出来ません。
まあ、一生懸命仕事をしている時に声もかけづらいですしね。
冬でもヒーター付きの防寒着など着ているのかな・・
施設警備員も外周巡回時に真冬の外を小一時間ほど見回るのですが、一時間であっても寒いものは寒いんですよ。
それに引き換え交通誘導警備員さんは外での勤務初めから想定しているので、それはもうしっかり対策の取られた防寒着なのかな・・と。
外で勤務する仕事がそれほど気にならないのであれば、交通誘導警備でも問題ないのでしょう。
しかも、施設警備員も交通誘導警備員でも、恐らくどちらも給料は変わらないと思います。
自分はどちらのスタイルに合うのか
外での勤務も建物内の勤務でも、どちらも給料は変わらないと思います。
個人的な推測ですが、外での勤務の交通誘導警備員さんの方が、実働時間が短いのではと思っています。
過酷な外での勤務の為、こまめな小休止が必要ですし、天候や業者都合の為みっちり8時間働かない日もあるとかないとか。
それでも満額頂けるのであれば、断然交通誘導警備員の仕事の方がよさそうに見えます。
施設警備員は雨でも台風でも24時間働かなければなりません。
仕事が早く終わるなんて事は絶対にありませんからね。
また施設警備員は一度その現場の勤務になると、毎日ずっと同じ現場で働きます。
これはクライアントと毎日顔を合わすので、毎日我々の業務を評価されているのと同じです。
万が一、クライアントに迷惑を掛けるようなミスをしてしまうと翌日から肩身の狭い思いをしながら仕事をしなければいけませんし、最悪その現場から外されてしまうなんて事も。
施設警備員がその現場から外されてしまった場合、もしかしたら次の行き場が無い可能性もあるのです。
施設警備の現場は決められた人数でポストを埋めているので、欠員が無い限り補充は必要ありません。
外から人が入ってくるという事は、誰かの勤務数が減りそれは稼ぎが減らされるという事を意味しているのです。
毎日同じ現場で働くという事は、仕事のミスが命取りにもなるという事です。
外での勤務が嫌、毎日同じ現場働くのが嫌、それぞれ個人の理由があってそれに見合った職場を探します。
警備員の仕事を選ぶときに、その大きな違いをしっかり把握していないと逆な業務を選んでしまって後悔する事になるかもしれません。
今の仕事が本当に自分に合っているか考えた事はありますか。