この現場では5年以上勤務してきましたが、警備員としては10年以上経ちました。警備業は次の仕事の為にと始めましたが気づいたらもう10年以上です。毎年大みそかにこの1年を振り返るなんて事はしませんが、今年は警備員としてのこの1年を振り返ってみたいと思います。
1年の間で4人抜けて3人配属されてきました
ここの現場はずっと言っているように他所よりは楽な方だと思います。
そんな楽な現場でも1年で4人抜けました。
理由は様々で、給料であったり高齢による体の限界、よその現場へ異動など本人の都合や会社都合などです。
「この現場があまりにも大変で続けていけません」
という様な現場の労働環境が原因で抜けた人は居ませんでした。
この1年間だけでなく、毎年抜ける人や配属される人の人数は人数の差はあっても0人である事はありませんでした。
前の商業施設の現場でも同様、これはどこの警備会社の現場で同じような入れ替わりがあるのではないでしょうか。
気軽に始められる分、移籍や抜けるのも簡単に・・
そんな業界だからこそ入れ替わりも激しいのかもしれませんね。
クライアントの警備担当者が優秀な方になった
今年の春からクライアントの警備担当の方が代わりました。
私は何人かの警備担当の方と接してきましたが、今年からの方は比較的警備担当の事を真面目にやってくださる方です。
以前の方だと、古株の年配警備員を贔屓に見ている感じの方だったので若干やりにくい感じでしたが、今回の方は一部の隊員を贔屓な見方はせずちゃんと仕事をしている警備員を正しく見てくれるので非常にありがたいです。
昔から勤務しており年齢も近くて話が合うから、という程度な理由で一部の年配警備員とは仲良くやっていては真面目にやっている警備員は浮かばれませんからね。
今年は真面目にやるまた知識や能力のある警備員が頼られるようになってきたので、良い流れになったと思います。
クライアントとの接する警備員の顔ぶれが、贔屓にされてきただけの能力のない年配警備員から、知識もある真面目な警備員に変わりつつあります。
隊の中でも今まで警備担当と顔が利いた年配警備員の居場所がが少しづつではありますが狭くなって来た感じがします。
本来は資格もあり正しい対応が出来、仕事を真面目にやる警備員がその隊を動かしていく人物になるのが当たり前な事がこの現場でもそうなってきたのは今年になって変化しだしました。
クライアント側の警備担当がまともになると警備員側もまともになるのか、と思い知らされた1年でした。
警備員の全体の質が落ちてきている
その反面、よく見える警備員が増えるとその逆の警備員が目立つようになってきます。
ようするにだらしのない、能力のない警備員たちです。
今までは警備員の全体の質が低い所に一様にあったので誰がポンコツか、という事は分かりにくかったのですが、まともな警備員が増えてくると今度はそうでない出来の悪い不真面目な警備員がクライアントの目にも付く様にになって来ます。
実際最近出たクライアントのクレームも、警備員の勤務態度はそれほど変わっていないのに、いざ出来る警備員に対応してもらった別の日に、だらしのない警備員の対応を受けると
「あれ、この間の警備員さんと対応が違う・・」
と大きな差に気が付いてしまいます。
その対応の回数が増えると
「あの警備員今まであれが普通と思っていたけど、ダメ警備員だったのか」
となり、後にクレームとして挙がってきます。
まあ、今回実際にそれでクレームになりましたね。
警備員側では何も変わった事はしていないのに、出来る警備員の対応を見てしまうと結果クライアントからは警備員の質が悪くなったと勘違いしてしまいます。
私も今まで全体の不満はありましたが、出来の良い隊員と一緒に仕事をするうちに目をつむっていただらしのない隊員たちの悪い部分が目に付くようになって来ます。
クライアント側がクレームを出してきたので、会社側も黙認するわけにはいかないでしょう。
この先、だらしのない隊員の勤務態度にクライアントが我慢できなくなった時、クライアントからのダメ出しによる強制異動もあり得ると思います。
現状、人手不足ですぐに外すことは出来ませんがオリンピック需要が終わる頃に警備業界に良い人材が流れ出すのでその時に、会社側が動くかもしれません。
この1年はここ数年と比較しても、比較的いろいろな出来事がこの現場では起こりました。
一応、良い動きであったと思いますが私の理想とする警備隊にはまだなっていません。
いつか(今年?)そんな年が来る事を願いつつ・・。