施設警備の現場も色々あり、同じ現場勤務でもその日に入るポストによって仕事の内容も異なります。例えば一日中立ちっ放しや歩きっ放しのポストもあれば座りっぱなしのポストもあります。今回、あるポストが嫌な為に持病を理由に逃げた隊員が、そのポストが楽になった途端、やりたいと言い出したお話です。
勤務に入るポストによってキツさは異なる
施設警備の現場は何人かの警備員がその日決められたポストに入って仕事をしています。
ひたすら巡回ばかりのポストや、ずっと立哨のポストだったり、毎日同じポストをやらされる警備員さんもいれば、毎日異なるポストに入る警備員さんもいます。
どちらかというと、余り仕事の覚えの悪い警備員さんになるほど、毎日同じポストに入れられる言葉多いかもしれません。
何せ、それ以外の仕事をやらせようとすると、本人の仕事覚えが悪かったり、そのポストで発生する業務の対応が、その人では難易度が高すぎて出来なかったりで、簡単なポストをひたすら入り続ける形になります。
ただし簡単だと言っても、ずっと歩きっ放しだったり、ずっと立ちっ放しだったりと精神的には楽かもしれませんが、肉体的にはジンワリときつい業務な場合が多いです。
今回ある警備員が、その現場で入りたくないポストの勤務があった様で、一見聞いたら仕方ないか、と思う理由なのですが実はウソだった事が分かったお話です。
持病を理由にそのポストから逃げた
ある警備員はその現場で、特定のポストの勤務が嫌な様でした。
それは後で分かった事なのですが、事の始まりは彼が自分の抱えている持病を理由に、あるポストの勤務に入る事が出来ない、と会社に言ったそうです。
現場側としてもそれでは仕方が無いね、という事でそのポストを避ける様なワークスケジュールになりました。
今回のその勤務は当直勤務なのですが、彼も元々当直勤務をする警備員です。
彼が避けた当直勤務というのは、彼が逃げた当直勤務よりも座哨時間が少ないポストでした。
座哨時間が多いと持病に影響が出るから、という理由だったそうです。
この時は、当直勤務で24時間も拘束されている事の方が大変だろうに、そこまでの違いがあるのか?と思いました。
彼が逃げた先の当直勤務は座哨業務は全くありません。
そして彼が嫌がって避けた当直勤務では、立哨業務が数時間あります。
どれほどの持病なのかは分かりませんが、数時間の立哨は出来ないけど、24時間の当直勤務は出来る、という理由が理解できませんでした。
聞いているだけでは、持病というのを理由にして立哨業務から逃げている様な印象でした。
これには他の警備員さんも「アイツは楽をしたいだけだ」と同じ様な印象を受けたそうです。
そもそも持病に関しては本人にしかわからない事なので、同じ当直勤務のポストでもその多少の違いでも、体に重大な影響が出るのかもしれないので、彼の言い分を他人がウソだとは言えません。
その後、業務内容の変更がいくつかあった時に、彼が避けていた当直勤務の業務内容が変わりました。
座哨業務が増えたのです。
仕事が楽になったとたん手のひら返し
会社には正式には話していない様ですが、周りの警備員さんには
「本当はあっちの当直勤務の方に入りたかったんだけどね」
と初めと言っていた事が変わりました。
見事な手のひら返しです。
持病が悪化するからという苦し紛れな理由で当初楽な方の当直勤務へ逃げたくせに、いざ楽そうな業務に変わったら「そっちの方が良かった」なんて虫が良すぎる話です。
周りの隊員さんもその事を何となく見透かしているので、彼のその発言を聞いても
「ソウナンデスネー」という反応しかしません。
まあ勤務表を作る側からすると、少しでも勤務表の組み合わせのパターンが増えるのであれば、彼が他の当直勤務に入れる様になるのは歓迎すべき出来事です。
彼が周りに言うのではなく直接「入りたいです」と話して来たら受けようかと思います。