施設警備員は巡回や立哨など、どこの現場に行ってもだいたい同じ業務をしています。しかし、中には施設警備員と云っても巡回を一切せずに、ただ毎日椅子に座って出入管理だけしかしないポストもあります。一見楽そうに見えますが、この様な現場しか経験していないと、他の現場に配属になった時にとても苦労するのです。
施設警備員の主な仕事とは
施設警備員の仕事は、たいていどこの現場へ行っても同じ様な業務しています。
出入管理業務や立哨、そして巡回です。
これに鍵の貸出しの管理や、建物の戸締りなど、現場によって他にも細かい仕事があったり無かったりしています。
多くの施設では、出入管理や立哨、巡回などが一番メジャーな業務だと思います。
今まで経験してきた現場でも、この3つは必ずありましたね。
そして現場によっては、この3つの中でも警備員さんが担当するポストによっては、全く関与しない業務もあります。
たとえば、今の現場ではポストによっては、巡回の業務を全くしない警備員さんもいるのです。
巡回の無いポストの仕事
施設警備員は、出入管理や巡回など1日を通して、複数の警備員さんと交代しながら業務を行っています。
一人の警備員が一つの場所を、休憩なしで24時間続ける事は不可能なので、決められた時間ごとに交代しつつ協力しておこなっています。
出入管理などは主に日中に行い、巡回などは夜間だけという現場の場合、日勤専門の警備員さんの場合、夜間に行っている巡回をする事はありません。
巡回と云っても、商業施設の様に営業中でもある日中に行う店内巡回などがありますが、それ以外の施設では夜間の巡回しかない様な所もあります。
そうなると、日勤のみの警備員さんは、夜間の巡回というものをする事が出来ません。
警備隊内の警備員が、全員ローテーションで全てのポストを担当する仕組みになっている現場であれば、全員が経験する事は出来ますが、その様な仕組みになっていない現場もあるのです。
今の現場では、日勤しか担当しない専門の警備員さんがいるので、彼はこの現場に来てから一度も夜間の巡回をした事がありません。
これがもし初めての施設警備の現場配属であったら、巡回業務を一度もした事のない施設警備員さん、というレアな人になってしまうのです。
一通りの業務を経験しておきたい
施設警備員と云えば、多くの人が巡回業務は経験した事があると思います。
まあ特殊な施設で、巡回業務が一切ない様な現場もあるでしょうから、一概にそうとも限りませんが。
それでも多くの施設では、警備業者に巡回業務も任せている所は多いと思うので、巡回経験者も多いと思います。
しかし、警備会社で作成する勤務表などの都合などで、勤務のポストを資格や個人の能力でワザと分ける事も少なくないので、一度も経験しない業務が出来てしまうのです。
当務責任者がする様な業務のポストに、新人の警備員さんに任せると、本人にかなりの負担になってしまいますからね。
その場合は、初めはきつくないポストに入れて、周りの業務の流れが見えてくるようになって徐々に色々経験させるようにしています。
現場によっては、ずっと同じポストの勤務に入れて、他のポストの業務を全くした事が無い、なんていう警備員さんもいます。
この場合は、当人の業務の処理能力が足りなくて
「簡単な業務以外、とても任せられない」
という警備員さんも意外と居るのです。
まあ、いわゆるポンコツ警備員さんという人たちですね。
彼らも自分のキャパを超えるような仕事はしたくない、という人が多いので、一応担当ポストは希望通りになっているので納得の上での配属です。
それでも、他の現場へ行った時に「巡回の仕方も知らない警備員」という厳しい目で見られてしまうので、出来れば全てのポストの経験はした方が良いと思います。