施設警備員は夜間巡回時に、建物内のある厨房内などにあるガスの元栓のチェックをします。いわゆる火気点検ですがこれは配属先の施設によっては飲食店の立ち並ぶ何十店舗もある厨房の元栓の確認をします。しかも、厨房内にはガスの元栓がいくつもあったりするので、合計すると数百個にも及ぶ元栓の位置を覆える必要が出てきます。これを一人立ちするまでの研修期間中に覚えなければならないので、ある程度の記憶力が求められる現場もあるのです。
0個から数百個ものガスの元栓
施設警備員は夜間の巡回時に火気点検があります。
喫煙室や厨房内など火の気のある設備などを、警備員が夜間に見回り不備があれば処置をするのです。
配属先の施設によって、火気点検をするべき対象が大きく異なり、元栓や喫煙所などの無い現場の場合は、所定の火気点検はありません。
とは言うものの、不審火などの確認もあるので、火気点検が全くないという訳でも無いですがね。
喫煙所や厨房など、夜間巡回時に警備員が確認するべき火気点検は施設ごとで異なり、多い現場では数百個にも及ぶガスの元栓の位置や数など覚えました。
施設によってはガスの元栓が0個の所もあるかと思えば、数百個もある現場では、施設警備員の負担も大きく異なります。
研修期間中にこれらの位置を把握する必要があるので、現場によってはある程度の記憶力が求められたりもするのです。
巡回時に見落とす事なく確認する責任
ガスの元栓が非常に沢山ある現場では、研修期間中に位置や数を覚える必要があるので大変です。
しかし、短い期間ですべて頭に入れるのはほぼ不可能なので、そういった現場では施設の図面にガスの元栓の位置と数を書き入れ、それを片手に回ったりします。
1店舗だけで厨房内にガスの元栓が10個以上あるテナントもあるので、そんなお店が何十店舗もあると、短期間では覚えきれません。
それでも毎日見回る様になると、数か月もすればすべて頭に入っていたので、手元に何も用意する事なく見回れる様になりました。
そんな火気点検ですが、まだ慣れていない期間は慎重に回る必要があり、一つでも見落としてしまうと後で大変な事になるかもしれません。
一つ見落とした事で絶対に大問題が発生するわけではありませんが、もし見逃した火気点検のせいで火災でも発生したら、それは警備会社のミスです。
夜間時、最終的な確認として警備員が見回りをしているのに、その処置をしなかった事で火災になったのですから、責任は最終確認を怠った警備員です。
全て確認していれば、未処理の下記項目を見逃す事は無かったのですからね。
その為、一つ見逃したその日に火災が起こるとは限りませんが、見逃すという事は警備員に責任がある、という事なので火気点検の項目がいくつあろうが一つも見逃してはいけないのです。
配属先によって難易度が変わる
施設警備員は建物の防災を任されています。
その一つに火気点検があるのですが、配属先の施設によっては夜間の巡回があっても火気点検が殆ど無く、非常にラクな巡回で終わる所もあります。
今まで経験してきた現場では、この様な非常に大きな業務の差のある現場があり、キツかったり楽だったりします。
ただし、警備員として自分がどの様な成長をしたいかで、その配属先が当りかハズレかは変わってきます。
ただ警備員として楽がしたい人にとっては、ガスの元栓が数百個もある現場で働くのは苦痛にしか感じないかもしれませんが、資格を取り警備員として長く働きたい人にとっては、ガスの元栓が一つもない現場での仕事は成長の妨げになるかもしれません。
施設警備業務は配属先によって仕事量が大きく異なります。
向上心のある人に限って言える事ですが、会社にその「やる気」の意思を伝えれば、もしかしたらやりがいのある現場への異動も聞き入れてくれるかもしれませんね。