施設警備は他の警備業と比べると「自分の都合に合わせて自由な働き方が出来る」というのは難しいと思います。求人などにその様な文言があるのは、多くの場合交通誘導警備業務が多いのかもしれませんね。施設警備は現場にもよりますが、普通の企業と同じ様に毎月満遍なく勤務があると思って良いかもしれません。
施設警備の勤務形態
施設警備というのは建物に常駐して働く場合が多いです。
施設は朝から従業員が出勤してくるので、出入管理業務で対応し場合によっては鍵の貸出しもあるでしょう。
それが終われば商業施設などでは開店業務が始まります。
各出入り口を開けたりエスカレーターやエレベーターを起動したりとやるべき事は多いです。
それが終われば館内の巡回をし、設備や利用客に異常がないか見回ります。
そしてその間、後方では関係者出入り口の出入管理業務も行います。
施設によってはそれ以外の警備業務も有る事でしょう。
そして夕方以降から夜間に掛けて巡回や防犯カメラの監視業務などがあります。
施設警備の場合、夜中でもやるべき業務があり、一人の警備員ではすべてできないので、大勢の警備員が協力して仕事を分担し実施します。
これが毎日同じことの繰り返しとなり、契約の人数を毎日欠ける事無く業務を遂行するのです。
個人の都合には合わせられない理由
警備員の求人に「個人の都合に合わせて自由に働ける」と記載されている場合、それは施設警備にはあまり当てはまる事は無いと思います。
施設警備の場合は、その施設との契約は年単位の場合が多く、更に契約で決められた人数を毎日揃えておく必要があるので、個人が自由な働き方をする事は不可能です。
「ああ、今日は働きたくないな」
と突然休む事は出来ず、また今週は2日だけ働いて来週は3日働こう、という働き方も難しいと思います。
施設警備業務の場合は、その施設に配属となると最低でも契約年数と同じだけ勤務に就く事となり、毎月勤務表を作る事になるでしょう。
毎月決められた日数働く様にしないと、不安定な出勤をするという事は他の警備員さんも不安定な出勤になるという事です。
自分の休日は誰かの出勤日となるので、自分の都合に合わせた自由な働き方、というのは他の人にとって迷惑以外の何ものでもありません。
その為、多くの施設警備の働き方は、世の中の社会人と同様、規則正しい働き方にならざるを得ないのです。
職場を選ぶのは個人の自由
それでも、警備員として自分の都合で働ける様にしたいのであれば、そういった職場へ異動するしかありません。
施設警備の現場でも比較的自由な働き方をさせてくれる所もあるでしょうから、会社と相談してみるのも良いでしょう。
そして経験上、都合の良い働き方が出来る警備業務は交通誘導警備業務が当てはまるとも聞きます。
全ての交通誘導警備業務がそうとは限りませんが、日によっては現場が変わり、自分の好きな日に働く事が出来るとも聞きます。
そういった現場なら警備員として自分の都合の良い働き方が出来る事でしょう。
まあ、施設警備でも休日を自由な日に設定できない訳ではありませんが、警備隊として働く以上、ワガママをいうという事は誰かに自分の勝手を押し付けている事になる、という事だけは頭に入れておく必要がありますね。