警備業界は高齢者の人が多く働いています。施設警備員の中にも高齢の警備員さんが同じように何人も働いています。その中で、高齢者特有の問題点が警備業務に影響を与えていないか疑問に思いました。耳が遠い、身体能力の低下、認知症など色々あるかと思いますが、身近に働いている高齢の警備員さんを見て色々発見できる面がありました。
警備業界の高齢化問題
警備業界は高齢化が進んでいます。
今でさえ平均年齢は他の業界と比べても高いのは間違いありません。
警備員の仕事を始める高齢の多くの人が、定年で仕事を退職し第2の人生として警備員としてスタートしていたりします。
警備業界を新卒で始める人は少なく、中途採用などで警備員になる人が圧倒的に多いので、平均年齢の自然と高くなりがちです。
その為、全体的に年齢の高い警備員さんを目にする事が多くなりますね。
そんな高齢の警備員さんですが、50歳以上の警備員さんが全体の半分以上を占める事になり、年齢が高いという事でそれなりな問題点も浮き彫りになります。
高齢者である事の問題点
高齢の警備員さんともなると、仕事上の問題とは別に気になる事が出てきます。
それは、高齢ゆえの問題です。
人間歳とを取ると身体的に色々と不便な点が増えてきます。
例えば、耳が遠くなる、体力が衰えて来る、物を覚えるのが大変になる・・・
挙げたらもっとあるかと思いますが、身近な高齢の警備員さんを見てきて、彼らの多くがこれらの問題を抱えていました。
耳が遠くなると、業務上の会話や待機中の雑談など、一度では聞き取れず毎回聞き返される事が増えます。
毎回同じ事を繰り返し説明させられる事に「イラっ」とする警備員さんも居るようです。
また体力が衰える事で、業務として素早く行動を必要とする時に、他の警備員と比べるとワンクッション遅れる時があります。
まあ、これは知識や経験でカバーできる事もあるので状況次第では問題にならない事もあります。
最後に物覚えが悪くなる、ですがこれは今まで出来ていた事が出来なくなったり、やるべき自分の業務を忘れてしまう事です。
致命的な失敗となるほど忘れてしまう、というほどではありませんが、周りが見て
「え?〇〇さん、あの業務まだやってないよね・・・」
となる事がありました。
一応、周りがフォローできているので良いですが、一人の時にやるべき事を忘れてしまった場合はちょっとまずいかもしれませんね。
この様に、歳を取る事で体の衰えで、警備業務に支障が出てくる高齢警備員さんを少数ですが見てきました。
かろうじて周りが気付けてフォローできる程度なら大丈夫だと思いますが、現場や失敗をした状況によっては大事になってしまう事もあり得ます。
どこかで引退を決意しなければいけない
高齢者として警備員の仕事をしていて、いつか引退をしなければいけない時は誰にでもやってきます。
その時というのは人によって個人差があります。
70歳を過ぎても記憶も行動も若い警備員さんと何ら変わりない人も居れば、60代も早いうちに業務に支障が出るほど耳が遠くなったり、毎回業務ミスが増え、記憶も怪しくなってきているのでは?と周りが心配するほど症状が出る人も居ます。
体が元気なうちは働きたいと思っていても、業務に支障が出るような言動や行動が見られる様であれば、大きな失敗をしてしまう前に・・・という判断も必要です。
今まで一緒に働いて来た高齢の警備員さんたちの中には、年を重ねる毎に
「数年前までは何ともなかったのに・・・」と症状が悪化していく人も実際見てきました。
歳を取る事で衰えが出るのは仕方の無い事ですが、責任をもって働いている以上、その衰えのせいで責任を負わなければならない事故を起こしてしまう前に
「警備の仕事を引退する」
という決断をするのは周りから言われる前に、自分から申し出る様にしたいですね。


