無資格者からダメ出しされる有資格者

警備員は警備業務検定という資格を取る事が出来ます。2級と更に上の1級の合計2種類があり、それぞれ警備隊の警備員を指導する立場として期待されています。その資格を持った警備員が資格を持っていない警備員にダメ出しをされるなんて想像できるでしょうか。

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資格持ちがダメ出しされる恥ずかしさ

資格を持っている警備員は警備員としてのお手本となるべく、知識と判断が出来る事になっています。

実際資格を取得する為に、警備員としての色々な規則や対応の仕方を勉強し、5~60%の合格率の中、見事合格した人たちです。

 

資格を取得した後も、現場でみんなを指導する立場の人間として勤務する事が期待されているのです。

中にはその現場の隊長になる人も居るでしょう。

 

そんな資格を持っている人だから、誰でも皆素晴らしい人ばかりだ、なんて思うかもしれませんが一概にそうとも言えません。

ウチの現場を例に出すと、資格を持っている人と持っていない人がいますが、資格を持っている人が持っていない人にダメ出しされている所をたまに見かけます。

 

資格を持っている人も人間です。全てにおいて完璧人間という訳ではないのです。

それについては私も同じ事が言えます。

しかし、この資格を持っている隊員さんは目が行き届かない事が稀にあり、資格を持っていない隊員さんの方が細かい所まで間配りが出来るのです。

 

これはもう、資格があるからという問題ではなく、人間性の問題です。

資格を持っていてもその人の性格まで変わるわけではないので、だらしのない1級持ちの人も存在するのです。

しかし、資格を持っていない人から色々ダメ出しをされるのは言う方も嫌でしょうし、言われる方も困る事でしょう。

十分な経験が無くても取得が可能な仕組み

そもそも、長い時間をかけて周りの事に気が利くようになってから、資格を取りに行けば、資格に見合った警備員になれたかもしれません。

しかし、資格を取得する時は大抵警備会社側から

 

「〇〇さん、今度警備員の資格を取りに行ってください」

 

と言われるパターンが多く、中には自分から立候補する人も居ますがいずれにせよどちらも、警備員としての経験を満たさずに挑戦する事が多いです。

警備会社は一人でも多くの資格を持った警備員が欲しいので、少しでも受かりそうな人と分かれば受講しに行かせます。

 

その警備員の資格というのは、入社してすぐにでも講習を受ける事が出来、場合によっては2年も経たないうちに最上級の1級まで取得する事が出来るのです。

資格が早く取れるというのは結構ですが、その人の警備員としての経験や資質を見極めずに誰でも行かせようとするのは止めていただきたいですね。

 

2級の資格は、入社してすぐにでも受けに行かせられるので、どんな人物かもしっかり確認していないのに枠があるからとりあえず行かせるような事をすると、後でとんでもない人間に資格を与えてしまう事になります。

1級資格持ちでも仕事が出来ない者

警備員としてのまともな経験も無いのに、いきなり2級を取らせその後1年経ったからと今度は1級・・。

勉強が出来る人だときっと簡単に合格するでしょう。

 

しかし、教本の中だけの学びで1級を取った警備員の、現場での活躍は期待できません。

一応教本を頭に叩き込めば、ある程度は施設警備の事について知る事は出来ますが、現場レベルでの細かい事案に対する対応が出来ないのです。

 

要は頭でっかちなだけでは役に立たないという事です。

 

何せ、施設警備の現場経験をまともにしていないのですから、何をどうしたら良いか判断できませんよね。

少しでも教本で勉強して来た事と違う事が起きると対応できません

その点、現場で沢山経験してきている警備員さんは、資格が無くても大抵の事案に的確な対応が出来るのです。

 

もうそうなると警備員の資格って何の意味も無い、なんて思ってしまうかもしれませんね。

しかし、現場レベルの経験が豊富で、警備員の資格を取得した人だと鬼に金棒状態になるのです。

ただでさえ現場経験が豊富なのに、さらに教本で深く警備の事を身に着ける事が出来るので、そういう人は現場の隊長になっても資格を上手く活かせる事が出来ます。

 

周りに現場経験の無い薄っぺらい資格持ちの警備員さんは居ませんか。

もし、自分がそういう警備員にならない様にしようと思うのなら、日頃の業務で少しでも多くの経験を積み、資格を持ってもそれに見合う警備員になれるように頑張って欲しいですね。

 

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