今まで経験してきた現場で、一人は居た周りに気を配れない警備員さん。いわゆるポンコツ警備員と呼ばれる人です。彼らは個人の程度の差はありましたが、業務に関した事で他の隊員さんは気が付いて行動が出来るのに出来ず同僚に迷惑を掛けてしまうのです。
警備員は周りに気を配る
警備員は業務上、周りに気を配る必要のある仕事です。
困っている人がいないか、その場に似つかわしくない人がいないか、挙動不審な人は居ないか、などその時の状況は人の行動を例える事は出来ないので、毎回観察して気付く必要があります。
その現場で勤務の経験が長くなると、人の行動が大体同じである事が分かり、その動きから外れる事で「あれ、あの人何かおかしい・・」と気付ける様になります。
これは普段から人の動きを気にして観察している警備員さんだからわかる変化で、普段から人の動きを気にも留めていない様な警備員には気付ける事は出来ません。
警備員は人の動きを見て、変化に気付けるようならなければならないので、これが出来ていないと「半人前」として警備員として未熟者として見られるといっても過言ではありません。
気の配れない警備員とは
警備員として半年から1年くらいで、その施設で人の動きが分かり、変化に気付ける様になります。
この時までに施設での人の動きを理解している人なら余程大丈夫ですが、中には人の動きに無関心な警備員も居ます。
何年もその施設で業務に就いているのに、人の動きの変化に気付かない者、ここではポンコツ警備員と呼ばれる様になってしまいます。
他の人が気づいて、引継ぎの時に人物像を照らし合わせようとしても、そのポンコツ警備員は気付いていないのです。
「え、そんな人見ていません」
それを聞いて同僚の警備員は業務を連携させる事が出来なくなり、中には叱責する人も居れば落胆する人も居ます。
明らかに他の人とはおかしな行動をしていたのに、ポンコツ警備員は周りに気を配る意識が無いので、どんな人が通り過ぎても気にも留めないのです。
挙動不審な人物が通り過ぎたのに「異常ありませんでした」なんて返されては怒る気も無くなるものです。
そういった人が一人でも現場にいると、全体の業務にも支障が出るので周りの隊員さんたちから苦情が出る子もしばしば。
ヒマでラクな現場だから通用する
大型商業施設の勤務の時は、毎日が忙しい現場でした。
連携を取らなければ仕事も上手く回らなくなる様な現場では、連携を乱す様な人が一人でもいると、警備隊は一気に崩壊します。
以前の商業施設でもその様な周りに気を配れないポンコツ警備員が居ましたが、彼だけは別館の別動隊として配置されていました。
独立した配置だったので、本館の警備員の連携に影響が出る事はありません。
別館はそちらでやる事があったので、一人ですが頑張って勤務していました。
それなりに仕事も割り当てられていたのです。
他の現場では、特に忙しくもない職場だったので、こういった気の配れないポンコツ警備員さんがいても重大な問題になる様な事はありませんでした。
人の往来も少なくトラブルになる様な事件も発生しないので、同じ職場に気の配れない人がいても致命的な問題にある事はありません。
ただ、引継ぎなどで人の動きなどの報告をする時に「ああ、やっぱり何も気付かないのか」と思わされる様な事があるくらいです。
警備員は、周りに気を配り少しの変化にも気付ける様するのが仕事です。
現場によっては、気付けなかった事で重大な問題になる事もあるので、日ごろから人だけでなく周りのものへ注意が払える様に気を付けましょう。