施設によっては営業車が車庫に止まっている場合があります。それも何台もある所も。そんな施設では施設警備員が巡回時にその営業車両も警戒する対象になっていたりします。車庫に入っているか、駐車場の建物寄りな場所に止められていたりと様々です。しかしその巡回をして車に異常があっても、警備員として特に何かできるかと言ったら意外と何も無かったりします。
クライアントの車両
施設警備員が勤務する施設によっては、クライアントが所有している車両いわゆる営業車などがある所もあるでしょう。
しかも施設の形態によっては営業車両が何台もある所かもしれません。
そんな車両を、そこで勤務する施設警備員は普段どの様に管理しているのでしょうか。
私が勤務していた現場で、クライアントが車両を所有していた所はいくつもありましたが、殆どが専用の車庫があり営業終了後は全て車庫に入っている状態でした。
車両台数はそこまで多いものではありませんでしたが、5~10台といった所でしょうか。
このクライアントの車両も一応警備員が巡回時に見回る事になっているのですが、車庫に全て入庫しているので管理は楽でした。
警備員がクライアントの車両を管理すると言っても特に何もありません。
車が決まった台数あるか、ルームランプの消し忘れが無いか、まずあり得ませんがエンジンの切り忘れは無いか、などパッと見て確認できるものばかりです。
巡回時に異常を発見しても
警備員が巡回時にクライアントの車両を管理すると言っても出来る事は限られています。
内容は先に述べた程度ですが、実際これ以上の事は出来ないのです。
当時は車両の鍵など預かる様な事まではしていなかったので、巡回時に車庫で車両の確認と言っても、見て判断する程度です。
また車両に異常があっても、車の鍵までは預かっていないので何かあっても確認だけしておき、翌日クライアントが出勤して来た時に報告をする程度です。
良くある報告はやはり「ルームランプの消し忘れ」が圧倒的に多かったです。
後は稀にヘッドライトがついたままであったりしますが、運転していた人がエンジンを切る時にヘッドライトが点いていたら普通は気付きますよね。
なので、ヘッドライトの消し忘れは次点だとしても余程ありません。
車両に関する管理で、緊急性の異常でもない限り報告は翌朝する様にと決められているので、ルームランプ程度では緊急事態とはなりません。
まあルームランプの点きっ放しによるバッテリー上りが心配されますが、一晩位なので過去にルームランプの報告が翌朝になる事で、バッテリーが上がったという話は聞いていません。
「その程度の事でわざわざ自宅まで電話してくるな」
という事なのでしょうね。
車両の鍵を管理する場合
しかし、これが車両の鍵を施設警備員に管理させる、となっている現場は話が変わって来るのではないでしょうか。
クライアントとの取り決めによって変わりますが、施設側が警備業者へ車両の鍵を渡し管理させるとなると、車両の異常時は警備員が対応するように契約をする可能性もあるかもしれませんね。
施設内の部屋の鍵や巡回キーなどは警備員がその部屋の管理をする事になっていますが、車両の鍵を預かるという事は「車両の管理」も含まれそうですね。
ルームランプや未施錠があった場合、警備員が対応に当たる事。
またタイヤがパンクしている場合も気づいたら報告する事。
などと細かい管理を依頼されたりして。
クライアントは面倒な事は警備員に押し付けておけば良い、なんて考えの人もいますから契約を結ぶ上の方がしっかりしていないと、現場の警備員は面倒な業務がどんどん増えるだけです。
一応クライアントの車両なので、建物同様警備員が気に掛ける対象の一つでもありますが「どこまで警備員が管理するのか」という線引きはしっかり決めておいて欲しいですよね。