施設警備員以外でも警備員には資格が有ります。これは国家資格であり、一度取得すると有効期限などは無いので、警備業法に違反しはく奪される様な悪さをしない限りは失効する事はありません。そんな警備員の資格ですが、取っておいて損をする事は無いのに、警備員の中には「取得したくない」と言っている人もいるのです。
警備員の資格は取って損は無い
警備員の資格は国家資格です。
社会的地位の低い仕事と言われているわりには、資格は立派なものです。
警備員である全ての人がこの資格を取得しているわけではありませんが、警備員ならだれでも受ける機会はあるのではないでしょうか。
警備会社によっては受験するチャンスがなかなか巡ってこない場合もありますが、もし会社からその機会が与えられる様であるなら、必ず受けておいた方が良いと思います。
警備員という仕事は、年齢の制限が無い仕事とも言えます。
一応どこの警備会社でも年齢制限を設けている場合が多いですが、配属先のクライアントが若い警備員を希望していたり、肉体的に高齢者ではキツそうな所以外では、どんな仕事でも何歳になっても務める事が可能です。
会社によっては、80歳になっても体さえ動くのであれば稼ぐ事が出来るのです。
そんな先の話かと思うかもしれませんが、誰でも経験があると思いますが、人間歳を取るのはあっという間です。
警備の資格を取りたくない理由
70歳や80歳の高齢者になった時「生活の足しに」と働こうと思ってもなかなか雇ってくれる所はありません。
ましてや高齢者の働き口はそれこそ限られてくるでしょう。
そんな時に、清掃や警備員という仕事は多くの高齢者の人にとって貴重な就職先なのでは無いでしょうか。
高齢者でも設備員の求人はあるかもしれませんが、歳を取ってから未経験でするには、清掃や警備と比べてハードルが高めですし、また介護や福祉などの仕事は高齢者がするには肉体的にキツそうです。
そんな中での警備業ですが、多くの仕事が誰でもできる仕事であり、また実際高齢者の方もたくさん所属していますね。
そんな警備員の仕事をする時、高齢者の人が沢山いた時、警備員の資格を持っていればその多くの同じ年の警備員さんよりも、待遇の良い職場を斡旋してくれる場合もあります。
資格が有る事で、より高給な現場を紹介してくれたり、複数の高齢警備員さんを会社が比較した時に「資格を持っている」という理由で選ばれたりと、マイナスな点がありません。
しかし、今まで一緒に働いてきた高齢の警備員さんの多くは
「今さら勉強なんて嫌だから資格は受けたくない」
という人が多いのです。
子供の頃に勉強をして以来、大人になりそして高齢者となってまた教科書を開いてモノを覚えるという行為が嫌がり、せっかくのチャンスを拒否しているのです。
今後の人生をまだ警備員として働いていこうとしているのに、その働く上での武器を自分から放棄しているのに気付いているのでしょうか。
資格が有れば会社からも優遇され、80歳近くになっても契約を打ち切られずに済んだかもしれないのに、数年先の自分の為になるかもしれない、という事を考えられないのは非常に残念です。
今の現場でも「資格は取りたくない」と言っている高齢警備員さんがいますが、彼を見ているとまだまだ警備業という仕事を続けて行かないと生活がままならないのに、なぜ自分を有利にする武器を掴もうとしないのか不思議でなりません。
資格の勉強で大変なのは一時的
今はどこも人手不足なので仕事にあぶれる事は無いかもしれません。
そして今のご自身の年齢なら、警備会社も仕事を斡旋してくれている事でしょう。
しかしこの先、警備員という仕事以外で何か生計を立てようとしているのならまだしも、この先の警備員の仕事しかないという人は、10年先も警備員の仕事が同じようにあると思っていてはいけません。
例えば10年後というのは、年齢も10年重ねているのです。
そして高齢の警備員さんはまだまだ増えるでしょう。
その時に、今と同じ様に仕事を紹介してくれるとは限りません。
隣に同じ年齢の警備員さんがいたとして、どちらか一人しか必要とされないとなった時、警備会社が選ぶのは資格を持っているかいないかという状況に立った時、果たして自分はどちらの警備員になっているでしょうか。
今はまだ資格が無くても問題無く仕事があるかもしれません。
しかし、数年先や人手不足が解消される様な日が来た時、高齢者の警備員さんから順に契約を解除されないとも限りません
その事を考えると、大変かもしれませんが数か月という期間だけ勉強して、その先何年か経った時に「資格を持っていて良かった」という日が来るかもしれません。
警備員の仕事をこの先も続けていく人は、たった数か月勉強するだけでこの先の仕事を確保できるのであれば、頑張って勉強する意味はあると思います。