施設警備員は業務中、館内では緊急時以外に走ってはいけないと指導されています。しかし、それを知って守っていても何年も経ち歳を取ってからは、今度は走らなければいけない状況になっても走れなくなってしまうという事態になる場合も無い訳ではありません。
施設警備員は走ってはいけない
施設警備員は業務中、館内を無暗に走ってはいけないと指導されています。
何故かというと、建物内を制服を着た警備員が必死になって走っていると、それを見たお客様が館内で何か事件が発生しただとか、災害が発生したなどと勘違いをしてパニックを起こすかもしれないからです。
その警備員はただトイレに行きたくて、急いで後方エリアへ行こうと走っていただけなのに、周りが集団パニックを起したらクライアントから大クレームになること間違いなしです。
制服を着た警備員、犯罪を未然に防いだり災害時に安全に誘導する仕事をする者が、施設内を必死になって走っているのを見かけたら不安になるのも当然です。
その為に、緊急時でもない限り施設警備員は建物内で走る事は禁止されているのです。
ほとんどの施設警備員は、現場に入る時にその様な指導を受けているハズです。
しかし、それを分かって守っている警備員でも、長年勤務して60～70歳と勤務している内に「本当に走れなくなってしまう」事も良くある話です。
歳を取る事で走れなくなる
施設警備員に限らず、警備員は高齢化が進んでいます。
もともと、高齢の人でも雇ってもらえる業界なので、入社した時点で60歳なんていう人も少なくありません。
そして、施設警備員となった高齢の警備員さんは、勤務中は施設内を走ってはいけない、という規則を守って働きます。
そんな規則を守って何年も経つうちに70歳または80歳となっていきます。
そこまで高齢な警備員さんは、今やどこの現場にも何人も居るのではないでしょうか。
それだけ歳を取って警備員さんでも、日常的な業務は普通にこなせていると思います。
しかし、それは何も起きない日常であって、緊急事案の発生した非日常となると話は別です。
緊急時は少しでも早く問題を把握し、対応に入る必要があります。
その為には、通常時は施設内を走ってはいけない、と言われていた状態から今度は逆に走って現場へ行く必要があるのです。
ですが、年を重ねたその体ではもはや走る事は出来ません。
仮に走れたとしても、普通の人から見ると早歩き程度の速さでしかありません。
しかも、ひざや腰を悪くしている場合は、早歩きの速度すら出せないかもしれません。
そう、高齢の警備員さんは緊急時になっても施設内を走る事が出来ないのです。
自分の体をいたわりながら仕事をし、人の命を守るのは不可能と言えるのではないでしょうか。
素早い行動が出来ない警備員は要らない
高齢の警備員さんは、警備業界にとって無くてはならない人材です。
しかしそれは、何事も起きない日常でなら大いに役に立つかもしれませんが、非日常となった緊急時が発生した時は、どこまで役に立てるか未知数なのです。
中には、80歳でも素早く走る事の出来る警備員さんも居るかもしれません。
しかし、今まで見てきた高齢の警備員さんの多くは、歩く時でさえ小さな段差で躓いてケガをしてしまう程危ういものです。
何事も起きない時は誰も何も言いませんが、いざ災害が発生した時に警備員が迅速に対応出来なかった事で救えるハズだった命が救えない、なんて事で非難を受ける事もあり得るのです。
これは、何も高齢の警備員さんだけでなく、肥満体型で素早く動けそうにない若い世代の警備員さんにも言える話です。
防火防犯として警備員は仕事を行っていますが、いざという時に迅速に動ける警備員さんは周りを見ても少ない様な感じがし心配しています。