ゴキブリを見て逃げ出す警備員は要らない

施設警備員が食堂などの巡回をする時に、悩みがあるであろう一つに厨房内のゴキブリがあります。誰もが不快に感じる昆虫の中の一つですが、たとえゴキブリが嫌いであったとしても、業務として避けるわけにはいかない問題でもあるのです。

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警備員とゴキブリとの関係

警備員の中で施設警備員が一番ゴキブリを見かける機会のある仕事だと思います。

ゴキブリが大量に発生している厨房の飲食店で働く人よりも、また害虫駆除の職業の人よりも、警備員が一番ゴキブリを見かけていると思います。

 

そもそもゴキブリは夜行性の昆虫です。

人の気配の消えた夜遅い時間に、奴らは行動を開始します。

そして、施設警備員はそのひと気のない夜中の時間帯にその厨房へ入って行くのです。

 

通常、飲食店で働く従業員さんは昼間の時間やひと気のある状態なので、ゴキブリを見かける事は少ないでしょう。

また、害虫駆除の方も知らせを聞いて現場を確認しに来たその晩か、施工処理をしたその後の状態までです。

 

ちなみに殺虫施工処理後の現場を知っていますが、それは凄惨な現場です。

 

ですが、その日一日しか見ていません。

ですが、警備員は違うのです。

施設警備員は害虫駆除をするまでの間、細密巡回で毎晩その厨房に入って行くのです。

ゴキブリの集会場に飛び込む度胸

かつて、汚いを極めた厨房の巡回をした事がありますが、それは普通の人がとても体験する事ができないような光景でした。

 

その厨房は匂いも見た目も明らかに掃除が行き届いていない事が分かります。

そして、いざ厨房内の電気を付けると

 

「天井、壁、床、調理台、至る所にゴキブリだらけです」

 

視界に入るだけで数十匹は居るでしょう。

じっとしている者もいれば、明かりに驚いて素早く動き回っているヤツもいます。

私はある程度昆虫には耐性があるので、これ位でも普通に巡回できますが、昆虫がダメな警備員さんはそのまま引き返して「先に進めません」と報告してきました。

 

私の基準で話してしまうと「あんなのただの昆虫だから前進せよ」と突っぱねるでしょう。

しかし、昆虫がダメな警備員と知ってその言葉はパワハラになると思い、そのエリアだけ私が巡回したのは今では良い思い出でのひとつです。

 

恐らく普通の警備員さんでも堂々とあの中を通り抜けるのは厳しいでしょうね。

あのまま巡回拒否をする警備員さんが増えても困るので、厨房内でゴキブリの集合写真を撮ってクライアントに駆除業者依頼の進言をしました。

虫が苦手な人には務まらぬ

誰もがゴキブリは苦手だと思います。

それよりも昆虫全般がダメな人も多い事でしょう。

施設警備員は日常の業務をしていると

 

「蜂が出た何とかして」

「カメムシがいるからなんとかして」

「ムカデが出たやっけて」

 

などといった駆除依頼を受ける事が多いです。

まあ、その施設で勤務しているとそういった雑用の依頼は多いですよね。

そんな時に

 

「私は昆虫が苦手なのでチョット・・」

 

なんて警備員がひ弱な発言をしたらどう思うでしょうか。

虫が苦手な警備員さんカワイイ、なんて思われるでしょうか。

 

「いい年したおっさんが昆虫が怖いなんて言ってんじゃねぇよ」

 

と思われるのが関の山です。

施設に働く人たちにとって、昆虫は働きやすい環境を脅かす存在でもあるのです。

警備員はその存在を排除できる立場にないといけません。

一緒に怖がっていては役に立たない番犬と同じです。

 

昆虫になれるのは難しいかもしれませんが、怖くても役に立てるような行動をとって欲しいですよね。

 

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