警備員の仕事を地元でしていて、知り合いや友人に警備の仕事を知られるのが嫌だと思う人はいますか。私実際にそういう場面に出くわした事があります。中学の時の知り合いでしたが、施設内で巡回中の私に道を聞こうと呼び止めた時に、偶然名札を見て私と分かったようです。もう10年も前の話ですが今でも覚えています。
昔の友人に警備員だと知られる時の心理
警備員の仕事を地元でしている時に、昔の友達などにばったり会うなんて事はよくある話です。
それが地方の田舎になればなるほど、世間は狭いので会ってしまう確率も上がるでしょう。
学生の頃はクラスでも陽キャな部類にいたのに、今では警備員の仕事をしている。
学生の頃は陰キャな部類にいたのに、今では警備員の仕事をしている。
この両者は最終的もしくは今現在の行き先が警備員の仕事ですが、学生の頃にどんな人生を送ってきたかで、自分が警備員の仕事をしている時に昔の友人に数十年振りにばったり会ってもそれぞれ違う気持ちを抱くのかもしれません。
片方は昔はあんなに人気者だったのに、今は警備員の仕事をしているんだ、とみられ。
もう片方は、昔同じクラスにいたかどうかはっきり覚えていない、やっぱり今もぱっとしない警備員の仕事をしているんだ。
となるのかもしれません。
いや、もしかしたら両者とも警備員という仕事に引け目を感じて、昔の知り合いには知られたくなかったと思っているのかもしれません
警備員とバレるのが嫌で隠れた高齢警備員
以前、とある高齢の警備員が出入管理業務をしている時に突然
「ちょっと受付業務を代わってくれませんか」
と言ってきました。
業務中は突然トイレに行きたくなる事もあるので、そんな時は待機中の警備員に声をかけて、トイレに行っている間だけ出入管理を交代してもらう事もありました。
これはお互い様な事なので、誰もが嫌な顔一つせずに交代しています。
今回もそのトイレだと思い交代しましたが、暫くして戻ってきた高齢警備員は
「実はさっき中学の時の同級生が来たから見つかりたくなくて・・」
という事でした。
いや、いい年したおっさんが何十年も昔の同級生に、自分が今警備員の仕事をしているのを見つかりたくなく隠れる為に、交代をお願いしたという事なのです。
もしろそっちの方が格好悪いと思いませんか。
過去にどんな人生を送ってきたのか知りませんが、今警備員という仕事をしているのが恥ずかしくて隠れるだなんて。
そもそも地元で仕事をする以上、そういった場面に遭遇するのは想像できるはずであるし、隠れなければならないほど警備員であるという事が恥ずかしい、と思っている時点で普段から警備員という仕事に対して引け目を感じている、という事が私に知られてしまいました。
あの年代の人に多いのか知りませんが、世間体を酷く気にするというか、あの世代は警備員という仕事に対して偏見も多いのかもしれません。
ましてやそんな仕事に自分が就いている事に対して恥ずかしいと思っている可能性すらあるという事です。
自分の人生を人に評価される事
警備員の仕事をしているという事は、自分で選んで入社しているはずです。
誰にも強制されて警備員の仕事をしているわけではないので、そんなに警備員の仕事をするのが恥ずかしいのであれば、辞めてしまえばよいのです。
自分で決めた人生なので、昔の友人に会って「当時の印象から警備員の仕事をするなんて」と思われたってそんな事その人には関係のない話です。
自分の人生なのだから、どんな仕事をしていようが堂々としていれば良いと思いませんか。
そしてもしその警備員の仕事に引け目を感じるのであれば、早く辞めて違う仕事をすればよいのです。
いくら高齢者とはいえ、警備員以外の仕事も探せばたくさんあるはずです。
この高齢警備員はよその会社で定年退職を迎えてから警備業界へ来たわけではなく、60歳前に自己都合で退職し警備の仕事を始めているのです。
どんな理由で前職を辞めたのかは知りませんが、地元で働いて友人にばったり会った時に困るのであれば、自宅よりもずっと離れた、また地元の友人にも会う機会の少ない遠い場所で働けばよいのに、と思いました。
そんな私も以前、店内巡回中に中学の時の友人に偶然会いました。
勤務先は地元の大型商業施設です。
昔の友人に会う可能性は今回の高齢警備員と同じ条件です。
私は実際に会っても、仕事中であったという照れはありましたがそれ以外は引け目や恥ずかしいなんていう意識はありません。
私は私の人生を歩んできて、今警備員という仕事をしており、それは私がした選択なのです。