警備会社にもよるのか警備員になる時に消火器の使い方を学ぶ事はありません。新任教育の時に学ばなければいつ学ぶのかというと、現場に就いてからです。そしてその現場によっても消火器の指導をするとも限らないので、警備員の中には消火器を触った事も無ければ使い方すら知らない者もいるのです。
警備員が消火器を使用する
施設警備員が誰でも消火器を使えるかというとそうでもありません。
警備会社や現場にもよりますが、積極的に消火器の指導をしているわけでもありません。
そう
誰でも簡単に使えるもの
という認識なのか、AEDの使い方は会社でも指導していますが、消火器の講習会の様なものはありません。
しかし、施設警備員として勤務している以上、人命に関するAEDと同じ位、火災に関する消火器も、緊急時に慌てる事無く操作できるようにしておく必要はあると思います。
どこの施設でも、もし火災が発生したらそこで勤務している施設警備員も消火活動や避難誘導をする事と思います。
その時に、初期消火班の一人として火災現場へ消火器を運び、消火活動をする事になるでしょう。
特に商業施設では、警備員が消火器の操作を熟知している前提で、施設に勤務している従業員に消火器の使い方を指導する所もあるのです。
警備員が消火器の指導をする
当時勤務していた商業施設では、警備員が従業員に対して、消火器の使い方を指導する講習会が定期的に開催されていました。
私はその担当ではなかったので、一度も消火器の指導をした事はありませんでしたが、その施設に勤務している警備員さんはみな、消火器の操作や仕組みを理解していました。
まあ、消火器の操作の理解と言っても一度聞けば誰でもわかるほど簡単な仕組みなので、従業員さんが講習会に出ればすぐに覚えられるその程度です。
消火器も水消火器というもので、実際の薬剤が出るわけではなく水が出るのですが、消火器というものを触って操作する、という機会はめったにないので良い経験になると思います。
使い方が分かっていて触った事がないというよりも、実際に使用してみるのとではまた違いますからね。
似た様な事で、自衛消防の講習で消火栓のホースを手にして放水をするという実技を実施した事がありました。
施設警備員でありながら、今まで消火栓の使用は一度もした事がありません。
よほど施設で火災が発生し、消火器に次いで使うかもしれない、というものです。
施設警備員として勤務し、自分の施設が火災にでもならない限り触る事のないものなので、警備員として使用した事のある人もかなり限られているでしょう。
しかし、一度使用して見ればどんなものなのか知る事が出来るので、一度は経験しておいた方が良いでしょうね。
触った事も無ければ使い方も知らない
今現在勤務している現場では、消火器に関する指導は一切していません。
施設内の至る所に消火器は備え付けられていますが、警備員は巡回時にチェックする程度です。
しかも、ポストによっては巡回業務をしない警備員もいるので、警備員と消火器という認識はかなり薄いと思います。
しかも、今の警備会社は現場の管理は現場に任せっきりなので、現場で消火器に関する講習が無ければ、消火器に関する知識と経験は一般の人となんら変わりが無いでしょう。
隊員さんの中には商業施設経験者もいるので、その現場で消火器の講習会などを経験しているのであれば、ある程度の知識はあると思います。
しかし、それ以外の隊員さんはこの現場が警備員として初めての人もおり、プライベートで消火器の使用経験が無ければ、それこそ一般の人レベルです。
だからと言って講習会を開くほど時間も無ければ、機材も用意できません。
規模の大きな商業施設でもないと、経費として機材を準備できないでしょうし、クライアント側の防災に関する危機管理も違います。
警備員が消火器の使い方も知らない、クライアントからしたらなんて頼りない警備員か、と思われるかもしれませんね。