施設警備の現場には大抵警備室があります。部屋の規模は現場ごとで異なり、もしかしたら警備室という部屋が無い所も。そんな施設の現場で各人の制服はどの様に管理されているのでしょうか。今までの経験上、個人のロッカーが与えられていましたが、中には制服をロッカーで管理していない者もいたりするのです。
警備室には各人のロッカーがある
今まで勤務してきた現場の警備室などには必ずロッカーがありました。
それも個人用のロッカーです。
失礼ながら、警備業の様な社会的地位の低い職業には、個人専用のロッカーなんてないものだと思っていました。
それが勤務者全員分のロッカーがあるだなんて、初めて警備員になった時は
「この警備会社すげぇ」
と思いましたが、違う警備会社へ移っても同じ様に現場には個人用のロッカーがあったのでなお驚きました。
外での勤務の多い交通誘導警備員さんや、現場が毎日変わる様な雑踏警備員さんの様な警備員さんなどは、営業所に個人ロッカーが無い場合は、もしかしたら個人用のロッカーは無いのでしょうか。
ちなみに私の今現在の警備会社では、交通誘導警備員、雑踏警備員ともに営業所には内勤者の専用ロッカーしか無いので、彼らには個人用ロッカーはありません。
そうなると、毎日同じ勤務策で仕事をしている施設警備員は、警備室もあれば個人用のロッカーもあり恵まれている事になりますね。
制服をロッカーで管理する理由
そんな警備室に専用のロッカーがあるので、着替えや荷物、または仕事上必要な備品などを入れておく事が出来ます。
その個人用のロッカーには警備員さんによっては、その日勤務した制服を置いて帰る人もいます。
24時間も勤務して、その日丸1日着用した制服を自宅に持ち帰って洗濯しない、というのはどうなの?と思うかもしれませんが、現場にもよりますが殆ど汗を掻かない様な職場では、この様に制服を置いていく事はそれほど珍しくもありません。
現場によっては24時間勤務して、また次の日も当直勤務がある場合に自宅に持ち帰って洗濯していては、次の日までに乾かないなんて場合もあり得ます。
制服が複数枚貸与されている会社は良いですが、弊社の様に1着しか貸与されていないと、制服を簡単に自宅へ持ち帰る事が出来ないのです。
その為、個人用のロッカーがあれば連休のある日までは毎回、制服をロッカーへ置いていくのです。
そして、制服を誰でも手に取れる警備室内に置いていくのではなく、個人のロッカーに入れておかなければならないのには理由があります。
警備室の壁に制服をハンガーで掛ける
制服は公安員会へ届けを出してある重要なユニホームです。
世の中にある各企業の制服と違い、公安委員会にまで届けを出しているものなので、紛失や盗難にあった場合、その警備会社にとって営業停止になるかもしれない程、大切に管理しなければならないものなのです。
という重要なものであるという事を知ってか知らずか、警備員さんの中には制服をいい加減に扱う人も少なくありません。
過去には、仕事を終えた下番時に、外でカバンに入れてある制服を置いたままにしで、目を離した隙に盗難にあったという事をやらかした警備員もいました。
自分の荷物を外に置いたまま離れる、というのもどうかと思いますが、中に制服も入っていたのにその扱いは危機感が無さ過ぎです。
その後制服が見つかったかどうかは、私が警備会社を移籍してしまったので結末までは分かりません。
そんな制服ですが、以前の現場では制服を警備室の壁にハンガーで掛けていた者もいました。
自分のロッカーがあるのにもかかわらず、恐らくロッカーが私物で一杯になっていたのか、着替える際に便利だからなどという理由だと思います。
先程も話した様に、制服を紛失したり盗難にあった場合、大変な事になります。
いくら警備室内とは言え、誰が出入りしているか分からない様な部屋に、部屋の壁にハンガーで掛けて誰でも触れる様な管理をしていて、ある日、出勤した時にもし無くなっていたらどうするつもりなのでしょうか。
そうならない為に個人のロッカーがあり、人目に触れないように管理しているというのに。
この様に、警備員によっては制服の管理に対して、何も考えていないか若しくは甘い人もいます。
紛失してからでは遅いので、自分の預かったものはちゃんと管理する様にしましょう。