警備員の仕事をしてる時に、不審者を見かけた事はありますか。その時どうしましたか。日頃から不審者を見かけた時に何をどうしたら良いか分かっていないと、後でクライアントから責められてしまう事もあります。経験の無い警備員さんは先輩警備員からよく話を聞いておく必要があります。
不審者である事は分かっているが
不審者という人はどんな人でしょうか。
他の人と比べて明らかに行動がおかしい。
同じ場所を行ったり来たりしている。
ベンチに座ったまま長時間動きが無い。
施設にそぐわない身なりをしている。
不審者という人物に、これといった姿はありません。
その施設によって条件は様々です。
他所の現場では不審者の枠に入っていなくても、別の現場では不審者とされていたりします。
自分の勤務する現場で、先輩警備員から指導を受けていないと、不審者でないのに不審者として対応し大問題になる事もあり得ます。
不審者という条件を学んだ所で、実際に巡回中に不審者を見かけた時、まず何をしたら良いのでしょうか。
後を付けますか、近づいて声を掛けますか、それとも捕まえますか。
特別な権限外での質問の仕方
自分の勤務している現場で、不審者を見かけた時まず第一にする事は
「防災センターへ報告し指示を仰ぐ事」
これはどこの現場でも同じです。
巡回中に自分が不審者の第一発見者であった場合、まずは防災センターへ報告です。
不審者と云っても、まだ何もしていない人物です。
動向を窺うにしてもまずは防災センターや警備室へ連絡して、指示を仰ぎましょう。
その時に「声を掛けろ」と言われて初めて相手に接触します。
その時にいきなり高圧な態度に出てはいけません。
警備員は警察官では無いので、相手に職務質問の様な接し方をしてはいけません。
ちょっと詳しい人物になると
「お前警備員だろ、特別な権限が無いのにその口の利き方はなんだ」
と、どこで聞きかじったのか痛い所を付いてくる事もあります。
細かい事を云うと、該当施設内に置いて警備員はある程度相手に質問をする事は出来ます。
しかし、警備業法としては警察官と同じような権限は無いので、こういった時は丁寧に話しかけるのがベストです。
フレンドリーに接して聞き出すしかない
挨拶から始まって、どんな用事か聞きだし、相手の機嫌を窺いながら話しかけます。
あくまで丁寧な日常会話をする様な感じです。
相手と会話をするという行動は、どこの現場でも同じだと思います。
この時、人と話をするのが苦手な人は難易度の高い業務だと思います。
初めて会った人、しかも不審者という怪しい人物とフレンドリーな会話をしなければならないのは、普通の人にとっても難しい事だと思います。
しかし警備員として勤務していると、こういった状況に何度も遭遇しいつの間にか気にならなくなります。
商業施設で不審者対応をしていると、そのうち不審者なのに何度もやって来て顔見知りになる人物も何人かいました。
個人的には不審者と呼ばれる人と仲良くなっても・・と言う思いですが。
警備員の仕事を始めてから、色々な人に話しかける事が多くなりました。
私はそれほど人と話す事は得意ではありませんが、この仕事を始めてから知らない人と気軽に話をする、という事に以前よりも抵抗がなくなったような気がします。