どこにでもある自動ドア、普段何気なく利用している中でドアにぶつかった事のある人は居ますか。今まで警備員の仕事をしていて、自分を含めお客様が自動ドアにぶつかったような事故は発生していません。どうしたら自動ドアにぶつかるのでしょうか。
自動ドアにぶつかる人
警備員の仕事をしていて自動ドアに関する業務をいろいろ経験してきました。
故障対応から施開錠など様々です。
しかしその経験の中でいまだに見た事が無い事が一つ、それは
自動ドアにぶつかった人を見た事が無い
です。よくネットやテレビで自動ドアにぶつかった人を見た事がありますが、あの様に前方に遮る物が無いかのように進んでドアに激突していく人は見た事がありません。
もちろん事故に遭遇したい、という訳ではありません。毎日自動ドアを通り抜けていた自分でさえぶつかった事は無いのです。
身の回りにいないにしても、どうして自動ドアにぶつかる人がいるのでしょうか。
ドアにぶつかる、要するに前にあるガラスに気づいていない、という事です。
スマホや何かその他にに気になる事に夢中になって前に障害物がある事に気がつかずそのままぶつかるパターンです。
次に目の前のガラスがあまりにもキレイで、そこにガラスがある事に気がつかないパターンです。
これは中々いないと思いますが、テレビで見た中にこの状況でぶつかった人がいたのを覚えています。
自分もキレイなガラスの自動ドアを見た事がありますが、ボーっとしていたらぶつかってしまうかもしれません。
ぶつからない様にする為に
自動ドアにぶつからないようする前に、そもそも自動ドアのガラス部分には衝突防止の対策がしてあるのはご存じでしょうか。
ドアの真ん中あたりに直径にして5センチくらいの丸いシールや金属板が貼ってあります。
あれは、ここにガラスがありますよ。
というサインなのです。ガラスに何も張っていない状態だと、外との光の当たり加減で、本当にそこに何も無い様に見える事があります。
このままだとガラスにぶつかってしまうのですが、この衝突防止サインがあれば、ガラス以外に「そこに何かある」と知らせる事で気がつきにくかった人に対して衝突を回避させる事が出来るのです。
そこにガラスがある・・というアピールが出来ていればスマホを見ている人も、キレイなガラスに気づきにくい人も、回避できるかも・・しれませんね。
センサー異常のチェック
自動ドアのガラスが衝突回避の為の対策をしていても、ドアが開かなければぶつかってしまうかもしれません。
そう、センサーが壊れていて開くはずのドアが開かない場合です。
このパターンはぶつかりそうになった光景を私も見た事があります。
自動ドアによってはセンサーの反応が悪くなったり、ドアの開閉が故障でスムーズに開かず、そんな事とは知らずに通りかかったお客様は、普通の自動ドアの感覚で通ろうとしたら開くはずのドアは開かず・・
寸前でぶつかる事はありませんでしたが、ぶつかってケガをしてもおかしくない状況です。
こういった故障しかけて正常にあかない自動ドアは直ちに修理業者へ依頼しなければなりません。
そして、警備員として出来る事は
日頃からドアに異常が無いか確認する事
です。自分の勤務している施設の自動ドアは、利用者に不便なく利用していただくために警備員も日頃から気に留めておかなければなりません。
一見、設備担当の人が注意するものだと思いがちですが、施設警備員が施設に対して管理し、気を配るのも当たり前な事です。
お客様がケガをする前に、常に異常が無いか目を配る事も重要ですね。