警備業界が人手不足の為に現場で働く警備員に全てのしわ寄せが行くのは間違っているのではないか

警備業界は長らく人手不足です。警備業以外でも人手不足なのは同じだと思います。そんな人手不足な現場では、少ない人員で無理な勤務を強いられている従業員が沢山います。しかし、世の中が人手不足という問題を抱えているのに、会社が苦労するよりも、現場で働いている従業員が一番大変な目に遭い続けているというのは、更に人手不足を加速させるだけで、何も解決しません。

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人手不足で現場は常にギリギリ

警備業界は人手不足です。

これはもう何十年と同じ事を言い続けている事だと思われます。

 

一昔前は、社会的地位の低さから嫌煙されてきたせいで中々人が集まらず、近年では警備の仕事ではお金を稼ぐ事が出来ない為に人が集まらない様な印象があります。

周りを見れば、今や警備員の仕事をしなくてもそれなりな給料を稼げるので、何も敢えて社会的地位の低い仕事を選択する必要が無くなって来たのだと思います。

 

この解決方法は単純に、他の業界の仕事よりも高給であれば直ぐに解決すると思うのですがね。

 

そんな人手不足ですが、警備会社によって人が足りない、という状態は様々だと思います。

少なくとも私の配属されてきた現場ではどこも人手不足でした。

まあ仕事がキツイというよりも、給料が競合の警備会社よりも低いので、警備員の仕事を探している人がウチへ来てくれないだけなのだと思いますがね。

 

そのせいで、現場は退職する人がいても、それ以上に入って来る人が少ないので常に人員不足な状態になってしまっています。

現場の人間が苦労しているだけ

人が足りないとどうなるのかというと、現場で仕事が回らなくなります。

毎日5人の警備員を配置しなければならない所、4人しかいないと契約違反となってしまうので、仕事をする事が出来ません。

 

だからと言って仕事をしないわけには行かないので、警備会社はどこからか人を用意して現場へ人を送ります。

そう、人員は会社が手配しなければどうにもならないのです。

 

現場は用意された人を、配置して仕事をする所であって、どこからか人を用意する事は出来ません。

しかし、警備会社によってはその人員さえロクに手配出来ない所もあるのです。

 

「誰も居ないのにどうしろというの!?」

 

という答えが返ってくるのです。

そうなると会社を頼れない以上、現場の人間で何とかするしかないのです。

 

そう、連続勤務です。

 

メンバーに何とかお願いして、当直勤務明けにも拘らず、そのまま日勤として居残ってもらうしかないのです。

結局、現場に在籍している人間が人手不足という業界を支える形になっているのです。

 

会社は従業員が足りなくても、応募して入社する人がいない限り何もできないという状態。

だからといって、その日に人が足りないからと警備員を配置しないわけには行かないので、クライアントが目の前にいて、クレームを直接貰う環境にいる現場の警備員が対応するしかありません。

 

現場で人が足りない、というのを会社が何とかするのではなく、現場の人間が無理をしてカバーしているのが現状なのではないでしょうか。

環境が悪ければ人は増えない

人が足りないからと現場の警備員さんが、休日を減らして、また連続勤務という過労な状態で人手不足をカバーするのはおかしくないかな、と思う訳です。

別に、現場で何かあって人手不足になってるわけではなく、業界全体で問題になっているのに、割を食っているのは現場の従業員だけ、というのは何も良い結果になりません。

 

現場で無理をして働き続けると、会社としては「なんとかなっている」と思うかもしれませんが、現場では「いい加減にしてくれ」という思いになります。

それが長く続くようでは、現場で働いている警備員さんが見切りをつけて辞めてしまいます。

 

そりゃ、人が足りないからとずっと現場の警備員が、無理な勤務を続けさせられているのに会社は知らん顔、では納得しませんよね。

求人を出しても人が来ない、という言い分は別に現場の従業員の責任ではありませんからね。

会社側は人が応募に来るような工夫をして、現場に従業員を充てるのが仕事だからです。

 

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