施設警備員が勤務中に地震に遭遇した時、施設内の様々な設備が異常を起こす事があります。勤務先の地震の規模により異常の発生する設備も異なるのです。東日本大震災の時と令和6年能登半島地震のどちらも仕事で現場にいましたが、設備の異常は建物も違えば地震の規模も違うので、対応も異なりました。
地震の時の施設の設備異常
令和6年も初日から大きな地震が発生して、今年は大変な始まりとなりました。
1週間以上経った今でも、死者や行方不明者も増えている様でとても心配です。
北陸という雪の降る地域でもあるので、雪害で救助や避難生活もままならない様で、何かできる事があれば協力したい気持ちで一杯です。
そんな中、自分たちの住んでいる地域も決して他人事ではなく、日本に住んでいる以上「明日は我が身」という心構えを持っていないといけません。
施設警備員として勤務している以上、自分の勤めている建物も地震が発生したら何かしらの影響はあるわけで、東日本大震災と今回の令和6年能登半島地震の時も色々な設備異常が出ました。
震源が自分の住んでいる地域の場合は、恐らく施設内のすべての設備異常が出ると思いますが、今回の様に他の地域での地震の場合は、発生する設備異常は異なります。
建物や地震の規模で異常は様々
他所で大きな地震が発生した時に、自分の住んでいる地域でも大きな揺れを感じた場合、勤務先の施設でも設備異常が出る事があります。
そんな時、その地震の規模や自分の勤めている建物の大きさにもよりますが、発生する設備の異常はどこも似た様なものになります。
大きな地震の場合は、震源から離れた他所の地域でも多くの設備異常が出ますが、小規模から中規模であれば、小さな施設でも大きな施設でも同じ様な設備異常が出るのです。
例えば小規模から中規模の地震の場合は、防火扉が作動したり場所によってはエスカレーターが停止するかもしれません。
そして、東日本大震災や今回の令和6年能登半島地震の様な地震、またはその近くの地域では、防火扉の作動はもちろんの事、エスカレーターの停止やエレベーターの停止そして建物の壁面や床面にひびが入ったり、自動ドアがパニックオープンもしくはドアがゆがんだり、後は停電も発生するかもしれませんね。
地震の規模によって発生する設備の異常も異なり、そしてその現場ごとで災害発生時のマニュアルが有るかと思います。
自分の勤務している現場で大地震が発生して、施設に何らかの異常が出た時は、その現場のルールに従って行動しなければなりません。
警備員としてできる事
施設警備員として災害発生時に一番気を付けなければならない事は、けが人が発生していないか確認する事です。
自分が勤務している施設に多くの人がいる場合は、ケガをしている人もたくさんいる可能性も高くなります。
施設の責任者や警備隊の責任者の指示に従って、やるべき事を確認する必要があるでしょう。
並行して他の隊員さんに設備に関する異常の確認をするよう指示も出るかと思います。
もし、自分がその設備の確認を指示されたのであれば、防火扉やエスカレーターなどの正常作動の確認をする事になるかと思います。
停電などが発生していた場合は、自分がケガをしない様に気を付けなければいけないかもしれませんし、万が一の場合は避難路の確保もしなければいけませんね。
今まで、大きな地震の震源になる様な地域での施設警備業務に携わった事はありませんが、中規模の地震でも施設内の設備が異常を起こして対応に追われた事があるので、この経験を活かせられる様にしたいと思っています。