警備員は契約に基づいて仕事をしています。しかしその警備員の中には、その仕事が契約に基づいているという事を確認もせず、勝手に自分のルールで行おうとする者もいる始末。その理由が、これでは警備員の職場環境が悪いからという主張。自分の感情を優先して規則を無視した行動は、とても警備員とは思えない発言と行動なのです。
警備員は契約に基づいて仕事をしてる
警備員はクライアントと契約を結んで仕事をしています。
その契約の内容は、現場で働くすべての警備員に知らされない場合も多いですが、会社や先輩警備員から仕事内容を指導されるので、契約書の内容を見る事無く、現場で仕事が出来ます。
契約内容を熟知している者が現場の隊員に指導をすれば、契約書に記載されている内容を間違う事なく、正しい業務を行う事が出来ます。
しかし、警備員の中には、その会社や先輩警備員から指導された業務を、契約に記載された内容の元指導されているという認識と理解できず、勝手な判断で業務を改変しようとする者もいるのです。
業務を感情優先で変更させた警備員
たとえば外での立哨をする時、契約で決められた場所での立哨業務があったとして、夏の暑い時期に自分のかわい場所で座っていれば良いよ」
と、椅子と更に日差しをよけられる様にパラソルを用意したとします。
これは契約違反となり、クライアントが警備会社へ問い合わせる事にもなりかねません。
もちろん会社側は損な指導はしていないという事となり、この部下の事を思って発言した先輩警備員の責任となります。
この様にいくら炎天下の中の立哨だからと言って、その時の感情で一人の警備員が勝手に契約で決められた立哨の場所の変更や、契約で立哨となっているものを座哨に変更した勤務をしてはいけません。
ましてや後輩の警備員は先輩から「いいよ」と言われて座哨しているので、ある意味被害者ですよね。
この先輩警備員も善意からこの行動をしたのかもしれませんが、契約で決められた場所で立哨していると分かっているはずなのに、その時の感情で、契約を無視した行動を取ってしまったのです。
まあ、もしかしたら今まで自分が先輩警備員から指導されてきた業務が、契約内容の業務だと知らない可能性もありますが、もしそうなら余りにも警備業というものを知らなさすぎる残念な人、という事になります。
同僚の警備員の事を思って、という事は十分わかりますが、契約の業務を優先せずに、その時の自分の感情を優先した行動を取ってしまった事が、何よりも無知であり また残念であるという事です。
手順さえ踏めば納得してもらえるのに
この様な、同僚の警備員の事で問題や悩みを発見した時、どうすれば良いのかというと、まずは現場の責任者に相談するか、更にその状況の詳細な資料です。
責任者に相談したり、状況をまとめた資料があれば、責任者がクライアントへ相談や提案をし、状況を改善してくれる事もあり得るからです。
場合によっては却下される事もあるでしょうが、徹底した資料や責任者が強く賛同してくれる様であれば、その責任者自身がクライアントに対して積極的に動いてくれると思います。
先程の例の様な、勝手な行動をしてから事が明るみになった時は、クライアントも警備隊の責任者も、その状況を改善しようと思ってくれなくなってしまうかもしれません。
勝手に行動するよりも、一言伝えておくというその行動の違いで、その後の展開は大きく変わってくると思います。
今回、この現場であった出来事は、一人の警備員の勝手な行動のせいで、特に何も変わる事はありませんでした。
というのも、そもそも彼のした行動は、警備業務としても警備員のありようというものを無視した改善であり、警備員としての業務を放棄するに近い行動だったので、例え同僚の警備員を思っての行動だとしても、警備業務を否定する行動だったので、聞き入れられる事はありません。
警備員の労働環境は過酷な現場もありますが、本来警備員として必要である業務なので、感情的な意見は分かりますが「それが警備員の仕事なので」という説明をしなければならなかったというのが、この人は警備員という仕事を理解していないのか、と思わせるような結果になっただけでした。