高齢者は睡眠時間が少なくなる傾向にある、という話をご存じでしょうか。歳を取るにつれて、睡眠時間が減るという事は、施設警備の当直勤務時のあの少ない仮眠時間でも若い人よりも苦にならない、という事なのでしょか。
歳を取ると睡眠時間が減る理由
人間、歳を取ると基礎代謝が減り、睡眠時に若い人よりもエネルギーを補う度合いも減るので、少ない睡眠時間でも良くなり、結果朝早く起きたり、夜更かししてもちゃんと朝に起きられるようです。
これは個人差や病気などもあるので、必ずしもすべての高齢者に当てはまる訳ではありません。
親などの周りの高齢者でも、日中からテレビを見ながら居眠りをしていたり、待機時間になると30分でも仮眠していた高齢警備員さんもいたので、全ての高齢者が少ない睡眠時間で済むわけではない、という事は分かっています。
しかし、人が歳を重ねれば基礎代謝が減るというのはほぼ共通している事なので、多くの高齢者が少ない睡眠時間でも生活できているようです。
そんな時、施設警備員で当直勤務をする高齢の警備員さんは、3~4時間しかない仮眠時間でも若い警備員よりもそれほど苦にならないのかな?と疑問に思いました。
仮眠時間が少なくても平気?
過去、忙しい施設警備の現場で若い警備員と同じ様に 当直勤務で働いていた70歳くらいの高齢の警備員さんがいました。
当時、自分たちよりも明らかに高齢なのに、我々と同じ様に短い仮眠時間で体に負担は無いのかな、と同僚と話した事がありました。
しかし、高齢になるほど睡眠時間が少なくなるもの、と分かってからはむしろ若い自分たちの方が体に影響があるかもと思う様になったものです。
確かに日中、同じ位ハードな仕事をしていたのに、少ない仮眠時間でも起床後は元気だったのはそのせいだったのかもしれませんね。
施設警備員の当直勤務はどこの現場も、少ない仮眠時間だと思います。
そして警備業界の多くに、高齢の警備員さんが所属しています。
という事は、当直勤務で少ない仮眠時間のような仕事こそ、高齢警備員さんにとっては天職なのかもしれません。
ただ不思議なのは、日中は若い警備員と同じ様な仕事量で働いているという事は、歳を取っている分体にかかる負担も大きいと思います。
同じ様に働いていて、仮眠時に少ない睡眠時間でも大丈夫なのかな、と心配になりますね。
余りキツイ現場での仕事は、高齢者にとって大変だと思います。
そうなると、日中きつい仕事は若い人向け、少ない仮眠時間となっている当直勤務は高齢者向けな仕事といえるのではないでしょうか。
勤務中に居眠りする高齢警備員
全ての高齢者の人が、少ない睡眠時間でも大丈夫かというとそうでもない様です。
個人差はあると思いますが、かつての現場では高齢の警備員さんで、待機時間になる度に、仮眠室に閉じこもって30分程度の待機時間でも寝ている人がいました。
また別の人は、昼間の勤務中でも出入管理の受付場で椅子に座っているうちに、うつらうつらしている高齢警備員さんもいました。
夜間の睡眠時間が少なくても良い、とはいいつつも昼間の時間でも居眠りをしている人もいるので、一概に高齢者全員が少ない睡眠時間で良いわけでも無いようです。
待機時間ごとに寝ていた高齢の警備員さんに関しては、その現場の誰よりも24時間中の睡眠時間は長かったと思います。
あそこまで行くと、高齢者だからという問題ではなく、何か別の病気であった可能性も捨てきれませね。
歳を取れば、若い人よりも少ない睡眠時間で済む人が多くなる、というのは当直勤務の様な少ない仮眠時間の仕事でも、比較的体の仕組みに合った仕事なのかもしれません。
しかし、24時間という長い拘束時間や、長い時間現場にいるという事は、それだけ覚えるべき仕事も増えるという事なので、寝る事以外の面ではあまり適していないのかもしれませんね。