施設警備の高齢者は業務中によくケガをし治りも遅いので注意が必要である

施設警備の現場なら必ず一人はいるであろう、高齢警備員。世の中で言う定年を迎えた人を指していますが、この高齢警備員さんは業務中にケガをする頻度が若い警備員よりも多い気がします。特に危険の無いような場所で転倒したり、注意力が足りなくて段差で足を踏み外したりなどして負傷しています。しかも、歳のせいなのか治りも遅いので、長期にわたり休養する事も。

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ケガをするのは高齢警備員ばかり

施設警備員の色々な現場を見てきて、どこの現場にも高齢警備員さんは必ずいました。

 

現場の規模にもよりますが、それこそ半数近くが70歳近い高齢警備員で構成されているような所もあるのです。

中には、60歳以下の警備員のいない現場などもあり

 

「もはやそれは老人ホームでは」

 

と思わされるような警備隊も存在します。

高齢者の占める割合の多い日本では、今後も高齢者は増える一方なので、いつかは

 

「警備隊全員おじいちゃん」

 

なんて云う現場ばかりになるのかもしれませんね。

そんな高齢警備員さんですが、業務中にケガをする事があります。

警備員がけがをするのは別におかしい事ではないのですが、そのケガをするという割合が圧倒的に高齢の警備員さんが占めているという事なのです。

 

現場を占める高齢警備員さんの人数が多いので、統計も多くなるのかもしれませんが、それを考慮してもケガの頻度は多いと思います。

ケガをするのは巡回中に躓いたり転倒したり

高齢警備員さんがけがをする主な内容として

 

「何もない所で躓いたり、それほどきつくもない段差で躓いたり」

 

する事が多いです。

人間不意な出来事に対しては、意外と大きなケガをする場合があります。

何もないところで突然躓いて、びっくりし受け身が取れずに頭を打ったり、たいした事の無い段差で足を踏み外して、段差で頭を打つなど意外と危険です。

 

過去にも、外周巡回中の高齢警備員さんが、昼間にもかかわらず歩道の段差に躓いて転倒しました。

巡回から戻ってきた時に

 

「巡回中に転んでしまいました」

 

と笑い話として報告してきましたが、足をねんざしていたようでまあまあ痛そうでした。

会社へ報告して労災の申請を促しましたが、「大丈夫、必要ない」と断ってきました。

 

こういった業務中の負傷事故は、若い隊員も経験しているのだと思いますが、その瞬間大きな事故にならない様に、咄嗟に身をかわしたりなどして、高齢警備員が負傷したような捻挫にまで至らないのだと思います。

 

施設警備員が業務中に巡回したりする時、周りに何があり何が危険なのかをよく確認しながら見回るはずなのですが、気を付けていても負傷してしまうのがこの高齢警備員さんの特徴なのです。

ケガをするのは注意力が足りないのもあるが年齢の問題

人間、歳をとると色々と体が衰えてきます。

私ですらまだ高齢者と呼べる年齢ではありませんが、かつて20歳代のころと比べると明らかに体の衰えは実感しています。

 

また人によっては周りに対する注意力も違うので、ある警備員さんは気づけても、別の警備員さんだと気づかない様な事も、ウチの警備隊の中をみても人それぞれです。

比較的、若いと言われる警備員さんでも、彼よりも年上の警備員より注意力の足りない人も実際に居ます。

 

高齢警備員さんの中でも、そんな注意力の足りない様な人は居ますが、それ以上に業務中にケガをする一番の理由

 

「加齢による体の衰え」

 

これが全てだと思います。

歳をとれば若い頃の様な、瞬間的な反応が出来なくなり、ちょっとした事に気づかなかったり、素早い行動が出来なかったりします。

 

更にケガをする事で、なかなか治りも遅くけがの程度が重いと、長期に渡り仕事を休まなければならなくなるかもしれません。

 

お金を稼ぐために働いているのに、ケガのせいで収入が無くなる

 

これでは意味がありませんよね。

しかも、警備業界は高齢者の占める人数も多い。

 

増える高齢警備員、それに比例して増える負傷者。

 

警備員の業務は、ケガをしない安全な職場ではないので、高齢の警備員さんは特に気を使って仕事に臨んで欲しいですね。

 

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